和歌山県田辺市龍神村安井の南部高校龍神分校で、1匹の雄ネコが生徒に懐き、生徒が自主トレーニングで運動場を走る時は、併走して競走する時もある。

 ネコと一緒に走っているのは、同校野球部の元主将で3年生の吉川輝樹君(17)。クラブを退いたが、卒業後は野球独立リーグの和歌山ファイティングバーズへの入団を希望。
野球部の練習場は分校から離れた場所にあるため、放課後は校舎前の運動場で自主トレーニングに励んでいる。

 ネコは近所で飼われている雑種とみられる。子ネコではないが、まだ若く、母ネコと一緒にいる。
以前から学校に姿を見せていたが、1週間ほど前から吉川君がダッシュで50メートルの直線距離を走ると、一緒について併走するようになった。

 スタート位置でネコと並んだ吉川君が「行くぞ」と声を掛けて先に走りだすと、ネコが猛然と追い掛けて一直線にゴールまで走る。
50メートル走の自己ベストが6秒5という吉川君を追い抜く時もあるという。ただし一緒に走るのは直線距離だけで、運動場を周回する時は一緒に走らないという。

【ネコとトレーニングに励む吉川輝樹君(和歌山県田辺市龍神村安井で)】
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