https://www.news-postseven.com/archives/20171215_629334.html
片山:実際、3・11ではJR東日本の乗員、乗客に死者は1人もいなかった。
佐藤:地震直後、運転士や車掌は電車を放棄して乗客と高台に避難しました。会社のマニュアルにとらわれず、自分と乗客の安全を優先して行動したそうです。
 しかし事故を起こしたJR西日本は、JR東日本に比べて労働組合が弱い。
脱線事故は会社が定めた過密ダイヤに合わせようと、運転士がスピードを出しすぎてカーブを曲がり切れなかったのが原因です。
片山:労働組合は、国家と個人の間に位置し、個々を束ねる中間団体です。
福知山線の脱線は、中間団体の機能が弱まった結果、使用者側の利益追求の姿勢に歯止めがかからなくなって起きた事故と言えるかもしれません。
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佐藤:総会屋は彼らの登場でいなくなってしまいましたからね。「物言う株主」という言葉が流行したようにみんなが総会屋的になってしまったからです。
堀江さんのもう一つの失敗は日本で権力を握るおじいちゃんたちへの挨拶が足りなかったこと。長幼の序を重んじる日本では挨拶がとても重要なのに、そこが分かっていなかった。
片山:昔の東映ヤクザ映画みたいな話ですね。新興ヤクザや愚連隊は挨拶が足りないとすぐ潰される(笑)。通貨発行権と挨拶不足で、堀江さんたちは表舞台から退場させられてしまった。
彼らが逮捕された結果、金融資本主義という新時代の経験が不十分なまま、日本は次の時代に向かわざるをえなくなった。
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佐藤:2人には決定的な違いがありました。村上氏は一審でインサイダー取引で実刑を言い渡されたあと、NPOへの協力やボランティア活動にいそしんで国家の温情にすがった。結果、二審で執行猶予がついた。
片山:国家権力の恐ろしさを知っていたんですね。
佐藤:村上氏はもともと通産省の役人でしたからね。一方の堀江さんはモヒカンで出頭して国家権力を挑発した。
だから彼は、特に厳しいと言われる須坂(長野刑務所)に収監された。須坂には現役のヤクザもいる。夏は気温36.7度で、冬はマイナス。もちろん冷暖房はなし。
彼の公判態度を見て国家の裁量で重い懲罰を加えたわけです。

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