部活の帰りにクラスメイトとたまたま出会って電車待ってたら、そいつが顔見知りを見つけたらしくて「あっ」て言った。
しかし向こうは見つかってしまった!みたいな顔で頭下げて階段を降りていってしまった。

知り合い? と聞くと去年のクラスメイトだAだと言う。
Aは本命に落ちて二次募集していたこの高校を受けたのが不満らしく、ずっとみんなレベルが低い、絶対上のランクの高校に入り直すと言っていたらしく、去年の夏辞めてしまったとのこと。
そういやどこかのクラスでやめたヤツがいるって噂は聞いていたけど、1年だけ教室のフロアが2階と3階に分かれているから真相知らなかったんだよな。興味も無かったし。

帰宅してから何となく調べたら、物理的に通えなくて転向せざるをえないならさておき、ランク上の学校に転入なんて出来ないんだな。
そいつの着ていた制服が読み書きと九九出来れば入れると揶揄されている所の制服だったのも納得した。

教師とか保護者とか止めなかったんだろうか本人が聞かなかったんだろうか...

偏差値55の普通オブ普通のこの学び舎で成績を維持していけばこの先何かしらの推薦とか特待とか
狙えたのではと思うと、人生の選択って難しいなと思う。
二次募集の人数なんて片手程だったし、そこを通ってきたんだから
勉強はできたんだろうなぁと思うと勿体ないな。