団塊がトラブルを社会のせいにするのは、権力が絶対悪であるという刷り込みを受けているから。
若い頃には、何の目的もなく学生運動でその権力と無駄な戦いをした。
自分たちが社会の中心に押し出された中年期にはバブルとその崩壊を引き犯したが、責任を取ろうとは
しなかった。なぜなら自分たちは権力側にいないと思っていたから。
さらに単に年齢を重ねて権力を得た時も自分たちは権力側にいないと言い張り、実質的な優遇を求めた。
しかし、それこそが自分たちが嫌悪した権限そのものだった。
そして社会の中心から立ち去った今、今度は自分たちは弱者であると堂々と言い始めた。

明快で健康な階級社会だった上の世代や、才能と努力次第で誰もにチャンスがある下の世代に
挟まれた不幸な世代と言えるとは思う。