警官と40分ほどここまで来たルートの確認と他に一緒に来た仲間の確認をしてた。
と言ってもソロツーだから仲間なんていないけどって話をしていると他の警官に連れられて中年くらいの女性3人組がやってきた。
荷物を壊されたからなのかちょっと興奮状態で3人でオレのバイクをじっくり見てうんうんと頷いてた。
結局このおばさん3人組はオレのバイクにひっかけられたと主張して、オレはこのルートは土日は通らないのは県内では常識だという話をして平行線になってた。
ひとりは大声でヒステリーに叫び、ひとりはヒスババァに寄り添い怖かったわよねと言い、最後の一人は荷物さえ弁償してくれれば大事にはしないから、と何故かオレを説得してくる。
これが痴漢冤罪か!とめっちゃ修羅ばってた。
イライラすると負けだし、理詰めで話しても理解しないしもう本当に轢いてやろうかと。
警官は狂ったように署へ…署へ…としか言わないし全然役に立たない。

面倒なことになったなぁと思って困り果ててたら背の高い初老の男性が両手にいっぱい荷物をもって奥さんと一緒に話に入ってきた。
オレには聞こえなかったんだけど、何でもそのご夫婦はオレのバイクの後ろを高速道路からずっと走ってきてたらしい。
ドライブレコーダーもあってナンバーも確認できるからその人じゃないと申し出てくれたらしく、ものの数分であっさりと解放された。

ババア共はあーだこーだと文句をたらたら垂れてたけど聞いてみるとライダースーツの色も覚えてない、ヘルメットの色もわからない、ナンバーも一文字も覚えてないとないない尽くし。
バイクの色がガンメタ(シルバーって言ってた)だったから間違いない!って感じだったらしいけどその駐車場にはガンメタのバイクが他にも10台近くいたんだよなぁ。
警官にはオレが駐車場に入ってきた所を見て「あの人あの人!」とか言ってたらしい。

ご夫婦にはしっかりお礼を言って、帰りにドラレコ買って帰りましたよ、という話。
冤罪ってこうやってでっちあげられるんやなって。