小学生の頃の衝撃体験
俺の姉は元気で明るいけどビビリな性格
小さい頃は暗いところが怖くて、夜おしっこ行けないって叩き起こされたり、
喧嘩のときちょっと殴ったり蹴ったりするだけでガチ切れして泣いたり、
色々と面倒くさい思い出がいくつかある
でも基本面白いし優しいから、喧嘩しつつも兄弟仲は良かった
小学2年生の頃、友達と近所の公園で遊んだ後空き地のあたりでゲームしてたら、デブな変質者に会った
「オーイ」って言われて振り返ったら、薄ら笑いを浮かべながらぶよぶよの腹と下半身丸出しで見せつけてきた
その光景がもの凄く異様だったし、明らかに異常者だったから場の空気が凍り付いた
ヤバくね?みたいな雰囲気になって、友達と逃げようとしたら、
デブとは思えないほど凄い早さで追いかけられて、友達の一人が腕を掴まれた
相当強く掴まれてるみたいで、友達が必死で泣き叫んでいて、その光景に戦慄した
助けようと思って、やめろよデブ!的な暴言を吐いて蹴りを入れたら、
友達の腕を離し、今度は俺の腕を掴んで引き寄せようとした
変質者の後ろにビビりまくってる友達数人が固まっているのが見えて、見てないで助けてくれよ!と思った瞬間、
突如「オ゛ルァアア」みたいな奇声が右から聞こえて、その場にいた全員が右を振り返った
鬼のような形相の姉がすごい勢いでこっちに突進してきていた
そして一切減速せず、闘牛みたいにその勢いのまま変質者にダイレクトアタックした
大の大人で巨漢の変質者の身体が、ふわっと浮いて吹っ飛んでいくのがスローモーションのように見えた
変質者は3mくらい吹っ飛び、地面に背中を打ち付けると、恐怖を覚えたのか一目散に逃げ出した
その後俺達にも姉にも大した怪我はなく、近くの友達の家に駆け込み大人に保護され事なきを得た
あとから姉に聞くと「今止めなかったら○○(俺)が誘拐されるかもしれないと思った」と言っていて、
普段ビビリな姉が勇気を出して助けてくれたことが嬉しかった
その日から姉のあだ名は「レッドブル」になり、座右の銘は「翼を授ける」になった