ある日、父の不在中に
知らない人が怒鳴り込んできた。
「あんたんとこは呪われとる。だからあの人は死んだんだ。
信心が足りなんだ。
今からあんたが謝罪に行け、土下座しろ、心から謝れっ」
腕を掴まれて、ぐいぐい引っ張られたのは修羅場だった。
近所の人が慌てて助けに来た。

なんか、隣の地区の人で宗教にのめり込んで
ご主人も子どもも出て行かれた人らしい。
最後までこの人は、私を罵倒していた。

疲労困憊で、夜。
夫に電話すると、
「適当なところで帰っておいで」と言われて
「でも父が・・・」
「案外、一人になったら大丈夫かもよ?
1週間くらいこっちに帰ってきて、また様子を見に行ったら?」
で、夫の元に帰った。

10日後に、実家に行くと
割と元気そうな父で安心した。
押し寄せてた人も来なくなったという。

近所の若嫁さんから
多分、ターゲットは若い私の方だったんじゃないか、と言われた。
その若嫁さんも嫁いできてすぐに勧誘がすごかったらしい。
「どうやって撃退したんですか?」
「私、クリスチャンでね(笑)それで来なくなった」
クリスチャンは、本当かどうかわからない。