「ド」をいくつ付けてもいいくらいド田舎に生まれ育って、環境も人柄ものほほんとしていた場所から
大学進学のために上京、都会の華やかさにはすぐに順応して2〜3か月もたてば、何年も前から東京にいたような
気になれたが、今までテレビや漫画でしかいない、と思っていたような性格の悪い人間や意地の悪い人が
本当にいたことに凄く驚いた。

当時の自分は空気が読めないというか、思ったことがすぐ口に出てしまうタイプの人間だった。

何日もかけて書いたレポートをろくに目を通さず破かれたり、バイト先で完全シカトされたりしても、
怒りや悲しみよりも驚きと好奇心の目でその人を見て(まるで珍獣を見るような目をして)
「へーっこんな性格の人が、ホントに世の中に実在するんだあ!」みたいなことを、その人の前で言ってしまい、
結果的には自分が一番人を傷つけていたと思う。