数か月前の他のスレから転載

自分の卒業した高校は中高一貫の男子校で、
上智大理工学部に数年前に入学しました。

理科2科目で受験するTEAP利用型の上智大学理工学部入試の受験者は、上智大学理工学部の全受験者中のわずか1割程度です。
しかし合格者でみるとTEAP利用と学科別の合格者の比率は1:4くらいで、もう少し高い比率になります。
合格者の割合だと全受験者の2割以上になるのではないでしょうか。
TEAP利用の合格者のほうが辞退率が低いと書かれていましたがそれは事実だと思料します。

大学に入学すると、誰がどの入試で入学してきたのかはお互い尋ねない限りわかりません。
だから入試形態と入学後の学力については自分は答えられるような知識は持ち合わせていません。
ただ食事に一緒にした時などに話題になって、そのときに入試の話題になったときにどんな入試を利用したのか、併願校はどうだったのかわかるときもあります。

自分もそうだったからなのかもしれませんが、意外と自分の親しい知人にはTEAP利用で入学してきた人が多くなっています。
それでも両手の数に届かない人数にすぎませんが。

上智大は入学直後、どの学生も英語の実力テスト(TEAPと同等問題)を受けその成績で英語のクラス分けが行われます。
TEAP利用で入学した多くが、同じような英語の成績のためかそこで同じクラスになるのことが多いのです。
そんなこともあって知り合うことが多かったのです。
CEFRのレベルでいうとB1の下位〜A2の上位の英語の成績にTEAP利用型の入学者が固まっているように思います。

自分の周りのわずかな学生の例に過ぎないのですが、上智大理工学部でTEAP利用型で入ってきている学生には下記のような特徴があるのではないかと思っています。
●上智大理工学部にTEAP利用型(数学と理科2科目)で入ってきている学生の多くは理系科目は得意だが、上智大の学生としては英語が苦手という者が多い。
●TEAP利用型で入ってきている学生は、ほぼ全員、東工大、地方の国立基幹大学(旧帝大)、横浜国大、神戸大のどれかを受験して不合格になっている。
 農工大や電通大、首都大東京の受験者は自分の知っているTEAP利用型で入ってきている人にはいませんでした。
 TEAP利用型合格者のうち、それらの大学の受験者は皆、合格して上智大には入学してこなかったからなのかもしれませんが。
●TEAP利用型で入ってきている学生は、ほぼ全員、早慶理工学部のうちどれか、または両方を受験して全員、不合格になっている。
 自分の周囲には早慶理工学部の合格者はいませんでした。
●TEAP利用型で入ってきている学生のうち半数以上は早慶の理工学部以外の学部(環境情報、総政、人間科学、教育など)を受験し、さらに早慶の理工以外の学部の合格者も何人かいる。
 受験するときは上智に合格できるかもわからないし、だからとにかくいろいろ出願して受けてみようという人が多いように感じました。
 わざわざTEAPを受験するくらいなので、受験も正攻法以外の方法も使う受験生が多いのだと思います。
 上智大の理工学部は1・2 年次は幅広くいろんなことを学んで、そこから徐々に自分の専門分野を決めていくやり方なので、入学当初から「この研究をしたい」と決めている学生には向いていないように思います。
 幅広く基本を学んでいくうちに自分のやりたい研究を探していって、専門を決めていくやり方です。
 だから、早慶の理工学部以外の学部の受験者も多いような印象です。
●TEAP利用型で入ってきている学生のほとんどは東京理科大を受験している。自分の周囲の学生については工学部か理学部は、ほとんど受験していました。
 結果は合格していたり、理科大はすべて不合格だったりいろいろです。
●TEAP利用型で入ってきている学生の半数近くは上智大理工学部学科別も受験している。

あくまで自分の知っている範囲にすぎないので全体でみると、また様相も変わるのかもしれませんが。
自分の経験でいうと上智大理工学部のTEAP利用型入試は、理系科目に強みがあるけど、英語に弱点がある受験生には向いていると思います。

それから上智大学理工学部の指定校推薦入学者の学力の成績はよくないと各掲示板で言われているようですが、何人かの指定校推薦入学者も知っていますが、学力優秀者も多い印象を受けています。
指定校推薦入学者の特徴は体育会やサークルなど課外活動にも積極的な学生が多いように思います。
カトリック推薦で入学してきた学生については、知り合いがいないことから詳しいことはわかりません。