一橋は元々学者養成機関じゃないからね。
商法講習所という私塾がスタート、官立になってからも所管が文部省になるまで紆余曲折がある。
文部省所管になってからも反抗的で、東大への統合話は蹴とばして高等商業学校から単独商科大学へ昇格運動展開し、
戦後も他大と統合して総合大学化する道など探らず、自力で社会科学の4学部に分科した。
当初は一学年500人足らずのミニ大学。
共通一次導入後の2次試験では、国語は古文漢文抜き、日本史も古代抜きが定形になった。
掛かる経緯から文学部が無いから、古文漢文を専門研究している先生がいない。歴史も経済史専門の先生は経済学部所属、
外交史専門の先生は法学部に、多分に体制批判的な戦中戦後史専門の先生は社会学部にそれぞれ少しづづ分散している。
いずれにせよ日本史も世界史も考古学や古代史やってる先生は皆無。
東大みたいに各科目全分野から満遍なく出題することが出来ないのである。

阪大の文系は、戦後の後発だが、帝国大学だったから戦後総合大学化が図られ、文学部も創設された。だから古文漢文が
専門の教授がいるし、史学科があるから古代から現代まで政治史から文化史まで各専門の教授が揃っている。