基礎工学部は「素材」、「情報」、「生命」現代の技術革新に対応する学部として、
昭和62年(1987年)に設置された。
同時に、「理科大の卒業生は知識・技術は身につけているが人間的な面白みに欠ける」
という当時の理工学教育の反省から、新しい教育の試みとして一年間の全寮制教育を行う
ために北海道の長万部キャンパスを設置した。これは戦前の旧制高校を範にしたものであった。
理科大理事会は基礎工学部の全寮制を廃止し、4年間の葛飾キャンパスでの教育を予定しているが、
これでは単なる工学系学部を3つ設置するだけである。
教育的観点からは、基礎工学部の全寮制廃止は非常に残念なことである。