ある研究室に残された古い瓶の中で増殖した細胞から生まれた3人の妖怪人間。
彼らは姿かたちこそ醜いが、その心は「人間の為に戦うことでいつか人間になれる」と信じる、平和を愛し、善を尊ぶ、正義の味方なのであった。
備え持った特殊能力で悪事を嗅ぎ取り、身を挺して危険にさらされた人間を救う3人。
しかし助けた人間からは、感謝されるどころか、疎まれ、恐れられ、嫌われ続けてしまう。
それでも尚、悪と戦い、人間の為に尽くしていればいつか人間になれると信じて戦い続ける・・・・。
人間の子供をみつけては、友達になろうと働きかけるけなげで純真なベロ。
あまりにも自分勝手な人間を前に、妖怪人間として生きる理不尽さに心乱され、感情を隠そうともしないベラ。
そして、そんな二人を優しく、時に厳しく見守り、人間になれる日はいつか必ず来るのだ、と説き続けるベム。
定住する家もなく、人目を避け、街から街へと放浪の旅を続ける3人。
放浪の末に彼らが悟った「人間を救う為に本当に必要なこととは何か?」そして彼らの選びとる運命とは?!
人間の放った炎に包まれる洋館の中で、悲壮な決意を胸にじっと互いに見つめあう3人。
人間の為にできる彼らの「最後の選択」とは・・・。