数年前ある企業の調査を担当した。面談して決算書を入手した。前回の調査でも前担当者
が決算書を入手していた。しかし面談の時に感じた違和感が気になり裏付けを念入りに取り始めた
速度が付いていたが、決算書分析及び決算書解析を理由に提出日時の日延べを申請した。
担当支店から電話があり、決算書を入手したのなら早く報告書を提出しろと指示があった。
腑に落ちない点があるので決算書を精査、裏付けに数日かかると説明すると、
なんと点数は前回並みにして受け取った決算書と調査先が話したことを基にCCRを作成してくれ
との指示があった。不可解な指示だった。そうしている間に調査先から入手した決算書でない
決算書の存在がわかりその決算書を入手した。粉飾だった。この経緯を依頼支店に説明すると
相手が提出した決算書を基にCCRを作成して点数は前回並みにと再び言われた。
おかしいんじゃないか、何が目的だと詰め寄ると言外に依頼先からの要望だと匂わせた。
詐欺じゃないか。点数を大きく下げ、CCRを読んだ人に不可解な決算であると思わせるように
CCRを作成して提出した。しかし提出後にCCRを確認したところ、肝心な点は削除されていた。
その後、その会社は身売りを表明した。
会社ぐるみの背信行為じゃん。