「追突被害取り下げ強要」 運転手うつに、江南の会社提訴へ 愛知 2018年1月24日 09時00分 中日新聞
勤務中の交通事故で負傷したにもかかわらず、警察への人身事故の届け出を取り下げるよう上司に強要されてうつ病になったとして、
運送会社「グリーンライン中京」(愛知県江南市)の20代の男性社員が同社を相手取り、損害賠償など約500万円の支払いを求める訴訟を名古屋地裁に起こすことが分かった。週内にも提訴する。
代理人の弁護士によると、男性は昨年6月2日午後4時ごろ、名古屋市港区船見町の県道でトラックを運転していて赤信号で止まった際、後続の乗用車に追突され、首や肩、腰などを負傷した。けがの治療のため、約2カ月通院した。
男性は自分で110番し、港署が人身事故として処理したが、事故の4日後に上司の部長に呼ばれ、相手が名古屋市中区に本社がある大手医療機器販売会社の取引銀行の行員だったと知らされた。
この販売会社は男性の勤務先の親会社で、部長は「警察で人身事故の申告を取り下げて、物損事故にしてほしい」などと要請。