東宝、前期純利益334億円 「すずめの戸締まり」ヒット
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC072AV0X00C23A4000000/

2023年4月13日 21:15
東宝が13日発表した
2023年2月期の連結決算は純利益が334億円だった。
前の期と単純比較すると13%増だった。
新海誠監督の映画「すずめの戸締まり」などがヒットしたほか、
新型コロナウイルス禍後の経済再開で
映画館に客足が戻ったことで増収増益となった。
売上高にあたる営業収入は7%増の2442億円、
営業利益は12%増の448億円だった。
東宝は前期から新しい収益認識基準を適用している。
けん引したのは主力の映画事業だ。
「すずめの戸締まり」(22年11月公開)は
国内興行収入で143億円となった。
洋画「トップガン マーヴェリック」も
メガヒットの目安となる国内100億円を超えた。
同事業の営業利益が17%増えた。
劇場の客足も回復し、
太古伸幸副社長は
「コロナ禍を経て事業環境が明るくなってきている」と述べた。
24年2月期の連結業績予想は、
営業収入が前期比4%増の2530億円、
純利益は16%減の280億円になる見通し。
今期は宮崎駿監督の10年ぶりの長編映画
「君たちはどう生きるか」などの公開を予定する。
「強いラインアップ」(幹部)と期待する一方、
アニメ作品の製作費がかさんで減益を見込む。