大事なのは「優先順位」を固定しないこと。
『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』押井守監督の制作秘話
https://ddnavi.com/review/438584/a/

●アニメのスタッフは「代替わり」がきかない
アニメの制作現場で押井監督は、
局面ごとに優先順位の高いスタッフに対し
「お前にしかやれない」
「お前が倒れたら終わり」などといって鼓舞するという。
相手はさぞかし感動すると思いきや
「僕のことを知っているスタッフは、
 僕のいうことを信用しない」のだとか。
そして新人は監督を恐れて近づいてこない。
ゆえに監督が現場に行っても
「誰も話しかけてこない」状況になるのである。
ここで監督は「歳を取ってから
アニメの現場をやる難しさ」について言及。
それは「自分のスタッフは代替わりがきかない」ということだ。
「この作業をやるならこの人」という
「顔」が新しいスタッフには見えてこないため、
代替わりが起きずスタッフの老齢化が進むのだ。
最近、監督がアニメ作品を作れないのは、
そのあたりにも原因があるということだった。
時代ごとに新しい監督とスタッフが出てくることが理想なのだ。
では押井監督や宮崎駿監督のような人物が
新たに出てこなければアニメはどうなるのか。
押井監督は「
なくなりはしないが、メインストリームからはすべり落ちる」と語っていた。

Q:押井監督の『攻殻機動隊3』(仮)を観ることはできるのか?
監督いわく「可能性はゼロではない」という。
それは監督にやらせたいと思っている人がいることを知っているからであり、
もしその人間がお金を用意したら可能、
というレベルだとか。ただ、やるとなったらプランはあると明かしていた。