短編と言えば、思いついた話で以下のようなネタがあります。
内容的に80〜90年代臭過ぎて描くはないので晒します。

主人公竜也(仮)は数人の仲間とともに日々万引きやカツアゲをやっている不良高校生。
ある日、公園で仲間2人とともにミーティングしてると近くを異臭を放った70歳位の
ホームレスの男が通りかかる。竜也たちと見るなり怯えて逃げ出すホームレス。
いらついていた竜也らはホームレスを襲撃。勢い余って殺してしまう。

動揺する仲間たちだったが、幸い目撃者はおらず、竜也は「こんなホームレスの一人や二人消えても
誰も気にはしない」と死体を埋めて隠すことにする。
穴を掘り、ホームレスを埋めようとすると、右手の小指が一本ないことに気付く。
左手を見ると腕には高級そうな腕時計をはめており、竜也はその腕時計を戦利品
としてホームレスから抜き取る。死体を埋め終わると「俺たちだけの秘密だ」と
言って現場を去る竜也。

自宅でその腕時計がいくらで売れるか調べようとするが、腕時計には「T.M.」
としか書かれておらず調べられない。翌日も事件が報道されることもなく、
いつもと変わらない1日が始まる。

腕時計を換金しようと質屋に行く途中、何気に時計をいじっていると、周囲の景色が
揺らぎ、ふと気づくと風景が変わっていることに気付く。しばらく何が起こったのか
わからなかった竜也だったが、その風景は幼児期の記憶にある風景と同じだった。

もしかして幼児の頃にタイムスリップしたのかと思った竜也は駆け足で自宅に戻ると、
自宅の庭には幼い頃の自分を抱いた若かりし母が立っている。
母は、竜也が見つめていることに気付くと、訝しんで家の中に引っ込む。

「やべっ!本当にタイムスリップしてるぞ!この腕時計はタイムマシンってことか!!」

つづく