ジブリの志を受け継ぐ米林宏昌監督が
 『メアリと魔女の花』を通して伝えたかった想いとは?
〜ちなみに、監督が面白いと思ったシーンはどこですか?
米林:冒頭のアバンタイトル(オープニング)のシーン
 を丸々担当してもらったのですが、想定していた以上のものをあげてくれました。
 すごいシーンですね。
 『かぐや姫の物語』にも関わっていただいた
 スーパーアニメーターの橋本晋治さんが担当されているんです。
 炎の中に鉛筆のタッチが混ざっている描写はかっこよかったです。
 同じくスーパーアニメーターの大平信也さんも、
 動物たちが金庫室から勢いよく飛び出してくるような
 凄いシーンを作ってくれています。
 あと、田中敦子さんの描いた、動物の変身が解けて
 飛び出していくシーンもすごいです。
 絵コンテで僕が描いた以上のものが上がってくると嬉しくなります。
 時には全然違うものがあがってきたりするので、これはこれで凄いなぁと。
 作品を作る時には、色んな人の能力を足し算していくことで、
 面白いものができるというのがあるんです。〜
 『君の名は。』で、新海誠監督(1973生まれ)が大ブレイクされて、
 アニメファンのすそ野が大きく広がったと思います。
 また、ヒットメーカーともいえる細田守監督(1967生まれ)とも、年齢は近いですね。
 監督から見て、同世代の方々の活躍はどのようにみえているのですか?
 (※米林監督は1973生まれ)
米林:お二方はもう、ベテランですよ(笑)。
 僕はまだ映画を3本しか出していないので。
 みなさんから、どのような作品が生まれるのか、
 私自身が本当に楽しみにしています。
 色んな作品があった方がいいと思っています。
 そういった意味でも、今では異端になりつつある、
 ファンタジー作品を『メアリ』で出せたというのは良かったと思います。
 アニメーションを、色んな人に楽しんでもらいたいですね。〜
http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1499423491