明石商野球部111人の夏が20日、終わった。本気で目指した全国制覇まであと少しだった。
準決勝で敗退した後、甲子園の応援席から拍手が鳴りやまなかった。一体感こそが明石商の強み。
グラウンドで、スタンドで、大所帯のチームをまとめたのは、応援団長と主将の絆だった。

 準決勝の相手は強打の履正社(大阪)。三塁側アルプスを埋めた明石商応援団の中心は、ベンチ入りできなかった野球部員たちだ。

 悔しさを乗り越え、応援に徹する。「111人全員で勝つ」。
山口翔大(しょうた)団長(3年)の胸には、重宮涼主将(同)と交わした約束があった。

 小学生から軟式野球を始め「監督に注意されただけで泣いていた」という山口団長。
中学でも目立った結果を残せなかったが「甲子園に行きたい」と明石商に入学した。選抜チームの経験者がいる雰囲気に「びびった」が、ひたむきに練習を重ねた。

 ベンチ入りできないまま迎えた昨秋、新チームの応援団長に名乗り出た。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sports/koya/news/201908/0012625963.shtml
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