愛知県民です。
【東邦】
去年より打線の破壊力はないけど、伸び代はあるのでは?石川だけは別格。堂上弟の高校時代と遜色ないレベルに来てると思う。
県大会は打線が中々固定できなかったけど、杉浦が1番に固定出来そう。準決勝から登場した1年の吉納は2試合で4安打。いずれも広角に強い打球の安打でチャンスにも強く、ボーイズで35HRのパワーも感じさせた。
打線は間違いなく県大会より良くなる。
投手は不安。急造の石川はコントロールがよいので主戦になりそう。ただ、圧倒する球威や球速はないので打撃のよいチームには未知数。左腕の植田はスライダーがよいけど制球に不安。右横手の奥田は一番球に力があるけど、更に制球に不安。
結論から言うと、少々の失点は覚悟して五点取る野球って感じ。肩の弱い捕手だとどんどん走ってくる。
優勝を争うチームだとは思う。捕手の成澤は強肩。

【中京大中京】
選手個々の素材では東邦を上回るかも知れないが、県大会では中々打線が機能せず、強さは感じられなかった。
西牟婁・中山の一年生1・2番は頼もしい。西村は6割の打率で俊足。公式戦全試合安打の中山はHRも2本と長打のある2番。
もう一人6月の大阪桐蔭戦で横川や柿木から3安打した印出が5番ないし6番に控え、この一年生トリオは手強い。
問題は今泉・伊賀の二年生3・4番。去年から主力の二人が当たっておらず、これが打線の破壊力や得点力を下げている。
下位打線も非力感があり、2年生の奮起を期待したい。
投手は板倉を中心に東邦より期待出来る。主戦の板倉は肘の位置を上げたが、準決勝で序盤制球に苦しんだ時にサイドに下げて修正した器用さがある。
スピードは130キロ半ばだが、大阪桐蔭の藤原・根尾ら四人連続三振を奪ったように切れ味抜群。
1年の本格派右腕の高橋はスピードなら愛知県ナンバーワン。縦のスライダーも良く、県大会前の中京学院中京戦では板倉とのリレーで完封している。
同じ1年の左腕・松島も投げっぷりのよい左腕で力はある。
守備は中京大中京らしくない。捕手の関岡は安定感を増してきたが、遊撃の今泉が非常にポカが多く、それが失点に繋がっている。主将・今泉の攻守に渡る奮起が期待される。
優勝を狙うには2年生の野手陣の頑張りと板倉のスタミナ温存が不可欠。

【春日丘】
夏大でも東邦を土俵際迄追い詰めたように打線は力がある。県大会も圧勝こそなかったが、あいずれも手強い相手と戦ってきたのだから無理もなく、思ったより力はある。
打線の悩みは4番の不在。毎試合4番打者が代わるが、しかし出た選手がそれなりに活躍するから案外層は厚い。3位決定戦も先発4番がHR。替わった1年の4番が満塁ホームラン含む3安打。舐められない。
しかし打撃に力があると言っても私学四強程の素材はおらず、一流投手に対する打撃は未知数。
投手は右の伊藤が先発し、左腕でエースの泉に繋ぐ。3位決定戦で七つ位押し出しをしてしまった泉だが、本来は制球のよい投手。東海大会迄には調子が戻るとよいが。しかし絶対的な力はなく、東海大会レベルでは苦戦必至。