別のとこでも書いたけど、10年ほど前からあまり甲子園で勝てなくなっていた智弁は、
7年前に元プロ外野手のOBを招聘して高嶋監督が指導の一線を退いてから、本当に勝てなくなっていた。(原因は不明・・別にその元プロ指導者が無能だったわけではないようだ)
甲子園で全く勝てないのはもちろん、県大会でもそうなり、特に三重の公立に守壊で大敗してからは
和歌山の公立にもコールド負けや10点差負けなど、もう智弁の時代は終了と思われた。
実際、高校野球のハイレベル化により、全国クラスでは高校の間に15年前の大学2年生レベルまで引き上げる必要が出てきて、
地方クラスでは非強豪の限られた環境でも効率よく体力技術を上げられる指導理論が普及して、もう旧来の智弁野球が通用しない時期に来ていた。
しかし老人の高嶋監督にそれを覆すことはできなかった。

別の元プロ捕手(=中谷)を呼んできたら急に変わった。
中谷着任の時点では酷い状態で、レポートの提出を求めたら誰も提出せず、きちんとデータを取ることや頭を使ってプレーすることなど一から教え直したらしい。
そういえば、ここ10年ほど、低迷していた強豪を復活させたor無名校を全国の舞台に押し上げた指導者は、皆20〜30代、いってても45歳までだ。
それより上の世代とは、野球理論もさることながら、コミュニケーションなどの感覚で大きな違いがあると思われる。

練習メニューなど、指導法も180°とは言わんが、45°くらいは変わったそうだが、
しかし現場の指導が変わっても、いざ実戦、それも大きな試合になればなるほど、普段指導しないけど采配はする人の野球を色濃く反映するから面白い。
中谷はもっと足を使った攻撃をしたいとか、守りの野球てこれじゃ守れてるとは言えんとかぼやいてるようだが。