腕章してない売り子は手をあげても気づかないことがたびたびあるけど、腕章してる売り子は確実に気づく。それは常に買いそうな雰囲気の客を探しているから。
問題はそれが行きすぎて、ビールをついでいるときや金の受け渡しをしているときに、目の前のその客を無視して遠くの客候補を探している場合。買った客はないがしろにされた気分になり、次からは買ってくれず、むしろアンチになっていく。
一見客をつかまえる観察力と、常連客を作る接客力を両立するのは本当にたいへんそう。