02315/5垢版 | 栗砲2015/06/21(日) 10:52:26.010 恥ずかしいとか思う前に、とっさに口が動いた。別府はちょっとためらって、そして頷 く代わりに顔を正反対に背ける。 「いや、まあその……そういうこと……つーか、可愛いなって……」 その答えを聞いた途端、あたしは自分の質問を後悔した。全身が熱でのぼせ上がり、体 が硬直して言葉が出なかった。 ――うわうわうわ…… 可愛いって言われた!! 別府に……別府に!! 興奮と緊張でガチガチになっていたあたしは、いつの間にか電車が走り出したことにも しばらく気付かなかった。 続く