『分かったら、人の心配なんてしないでいいの。むしろ女の子をチラチラ見るのって失礼
なんだから。もう止めなさい。分かった』
「はい。気をつけます」

『(勢いで付いて来いなんて言っちゃったけど…… 本当は、あまり見られたくないのよね。
こんな姿…… せめて袖まくりしてなきゃ良かったんだけど……』


『ただいまぁ…… あー、お腹空いた。お母さん。ごはん』
〔何ですか。帰って来るなり。どうせまた道場寄って来たんでしょ? 先にお風呂入って
来なさい〕
『えーっ。もう限界なんだけど』
〔年頃の娘が汗で汚れた体のままでいる方がよっぽど問題です。汗臭いわよ、アンタ〕
『うっ…… 分かった。じゃあ、シャワーだけ浴びてくる』
〔ダメ。ちゃんと湯船にも浸かりなさい。筋肉しっかりほぐしておかないと。明日になっ
てからまた後悔するわよ〕
『はーい』


 チャポ……
『ハァ…… 別府の奴……どんな目で私のこと見てたんだろ……』
『感心してたとか……絶対ウソよね。だってアイツ……線の細い子が好みそうだし……内
心、引いてたんじゃないかな……』
『二の腕、筋肉付いちゃって太いし、足もスラッとしてるんじゃなくてガッチリしてるっ
ていう方が表現合うし……胸はないし……おまけに汗臭いし……』
『あー…… もう。何だってこんなにアイツの視線が気になるんだろ。だからって意識し
て女の子っぽく振舞ったって気持ち悪いだけだし…… ヤダなあもう……』
 ザボッ!! ブクブクブク……


終わり。1レス少なく収まった。
ネタは10年記念に初代スレの最初の方の話題から引っ張ってきますた