今年は東京高裁ブロックの採用数が大幅に増えて、この原因に関して当局は書記官が大量退職期が到来したためであると一点張りの姿勢を取っている。
しかし、これは彼らの十八番の大本営発表である。彼らの大本営発表には明白な特徴があり、それは彼らに都合の悪くないことだけを理由としていることである。
彼らは自分は悪くないアピールに必死なのだ。入れば、ことあるごとにいたるところでいやというほど聞かされる。
つまり、結論でなく理由に着目すればよく、そうすると虚偽に気付く。
では、真の理由はなんだろうか。
外部の人間である受験生レベルでは、少子人口減、景気復帰による応募者減少や地方上級に流れていると考えるのがせいぜいだと思う。
彼らの発表以外に視点を向ける余地を持っているのは悪くはない。
しかし、もう少し深く考えるクセをつけないと、社会、特にここみたいな隠蔽体質の空間になにも知らずにのこのこと入った場合に、騙されて利用されていることに気付きすらせず、抜け出せなくなる。飛んで火に入る夏の虫とはこのことである。
真実事実発見のキーポイントは矛盾点を突くことである。
この場合は、去年、その前と、大幅に合格者を増やしたにもかかわらず、定員割れが発生したことである。
では、なぜ定員割れを起こしたのかが重要なのだが、まず民間との併願ということは少ない。そもそもこの青田買いすらある売り手市場のご時世に公務員を受験する人自体があまりいないからである。
次に、地方上級に流れたという理由についてだが、もともと両方合格の場合は地方上級を選ぶのが普通で、長年のデータで裏付けられている。なにもここ数年の話ではない。
少子人口減についても、公務員試験を受けたりしないようなFラン以外の大学で定員割れを起こしたということはないので、あまり影響ないだろう。
(真の理由については続く)