恐怖を持っていることを理解して、あくまでも助けに来たという姿勢を示すことです。
もっとも緊迫した場面でこそ、当事者を尊重し、「あなたを助けたいのだ、守るよ」と言葉かけをし、守る態度を示すことが重要です。
そして、本人の気持ちに配慮することが大切です。たとえば「人の声がいつも聞こえてくる」とか「みんなが自分を蹴落とそうとしている」と言われても妄想を経験していない人が同じ気持ちになるのは難しいでしょう。
「馬鹿なことを何言ってんだ、そんなことがあるわけがない」では、本人の気持ちは鎮まりません。
「24時間、声が聞こえていたら、それはわずらわしいね」「誰かにつきまとまれて襲われるのは怖いだろう、辛いね」と言葉通りに受け止め、想像して共感を持って答えることはできると思います。
周りに1人でも理解してくれる人がいるという思いが、落ち着きにつながっていきます。本人のプライドを傷つけないことも大切です。