>>122続き

新人「いらっしゃいませー。あ、客女さん!^^」
客女「新人君、もう風邪は大丈夫なの?」
新人「はい。あなたが心配してくれたおかげで元気100万倍ですよ^^^^」
客女「(おお、久々のワンコスマイルktkrww)ふふ、よかった。(*´∀`)
  あ、それでね。この前受取れなかったゲーム取りに来たんだ」
新人「あれ、もう1週間経ってるのに取りに来なかったんですか?」
客女「うん。あのゲームはどうしても新人君から受取りたk……(゜Д゜)違う違う、
  愛しの王子様との逢瀬を休みの日にゆっくり楽しみたかったからよ!それだけ!!」
新人「…」
客女「…な、なによ。私は別に風邪なんか引いてないんだからね!新人君と一緒にしないでよ?」
新人「……わかりました。では少々お待ちくださいね^^」
客女(あ、あれ?あっさり引き下がったなー…)

新人「はい。お待たせしました」
客女「うん。ソフトと初回版限定特典と店頭予約特典と……あれ、何これ?」
新人「僕限定特典です。開けてみてください^^」
客女「新人君限定ってなにそれワロス……あ」
客女(綺麗……和風ストラップだ)

透き通ったとんぼ玉に描かれた薄紅色の花模様。
中に通された深紅の組紐には複雑に編みこまれた花がいくつもくっ付いている。
これ、私のために選んでくれたの…?

新人「あの後、母さんにずいぶん怒られてしまって。『ちゃんと客女さんにお礼をしないと許しません』って
  半ば無理やり雑貨屋へ連れて行かれ…あ、選んだのは僕ですからね?それとこれ、あの時のタクシー代。
  本当にあなたには迷惑掛けてしまって…客女さん?」
客女「嬉しい…!ありがとう。愛用のPSPに付けて大事にする、マジで!」
新人「PSPですか^^^^ それは良かったです」
客女「良かった、って?」
新人「僕も、あなたの攻略対象になれたってことですよね^^」
客女「ばっ…!そんな、別にフラグなんて立ってないし!」
新人「じゃあ僕が立ててあげます。折れても立て直してあげますから」
客女「…っ」

あの時と同じように、大きな手に包み込まれる。
かわいい顔で私の顔を覗き込んでくる大型ワンコ。ずるい。
勝手に頬が熱くなる。目を逸らしたいのに、逸らしたくない。

新人「だから…あなたの傍に置いてください」

あなたの隣にいたいんです。

そんな言葉が聞こえた気がして、心臓が跳ね上がる。
私も…と言いかけるより早く彼が口を開いた。

新人「…この、ストラップを」
客女「ストラップかよゴルァ━━━(#゚Д゚)=○)`Д)、';.・━━━!!」