>>207
紅にほふで母の義理の姉の元芸者さんのことを少女時代から
銀行の寮母をしていた初老まで描いてるが、
控えめで楚々として老いても「大正ロマン」

想像かもしれないが、叶わなかった初恋。
引き上げ後に仲居をしたりして、シングルマザーとして育てた息子に、
元芸者だったことから疎まれて精神的に混乱する姿。

同時にその養女をかわいがりながらも、芸者として立つ際に
旦那を持たないことは許さないと言った血の繋がった祖母のことも描いてる。

紅にほふが竹宮さんが一番、女に向き合った作品かな。

そっか、そういう花柳界の話を周りから聞いていたから、女が嫌いになったのかも。
ならばそこをとことん突き詰めたら、作家として名を残したかもしれないのに。