トーマで描けなかったのを残神で描いた…というと私は「人は愛でだろうと信仰でだろうとそう簡単に人を救えない」「人生を破壊された者はそう簡単に再構築できない」ことだと思うけどな
確固たる人気と実績を積んだあとでないとあの加害者が消えたからと言って救われない、愛されても救われない、それどころか愛そのものに破壊的な性質がある、良くなったと思っても揺り戻す、明確なゴールがない、って描き方は出来ないでしょう
自分を愛してくれた人が自分のために命を捧げてくれても救われない、神の愛だろうと救ってくれない、そんな物語は70年代には不可能だったと思う 一般読者に受け入れやすい射程の短いゴールを設定しないと