>>795
陽大の生きる糧が「花乃の笑顔にすること」だったら連絡を取らないとかしなかったと思う。
生きる糧がなにかといえば、「雛の思い通りにならないこと」だったろう。


雛の思い通りとは、雛と陽大が結婚して花染神社の後を継ぐということ。
まだ中学生の雛は、陽向と結婚して柊神社の後を継ぐことが決められているのなら、陽大と結婚すれば陽大と花染神社を継げると考えたのではないか。
だからキスした。
陽大の戦っていたゾンビは雛。それも実際の雛ではなく、陽大の心の中の雛。
陽大は自分の中で空回りしていた。刺さった氷のせいで物事が正しく見えないから。

実際の雛は、放火事件後に精神的成長を遂げていて陽大と結婚すれば神社に残れるという幼い考えはなくなっていたと思う。
もっと大きな視点で物事を見、陽大と花乃はお互い無自覚ながら両思いなので陽大の心に刺さった氷を抜くにはどうしたらいいか考えていたのだろう。
無自覚というのは恋愛として好きということが無自覚という意味。
お互いが好きで大事な存在であることは自覚している。
花乃を笑顔にすることが目的なのではなく、花乃が陽大が素でいられる場所であり、陽大が笑顔になれる場所。
楼良に厳し方のは、実際に自分が弓を射ることが出来ず、楼良の手を借り無くてはならないもどかしさからかもしれない。