★白泉社限定★新人＆受賞者に十五言目！ [転載禁止]©2ch.net
【※注意】
◆ここは新人・デビュー直前の『人・作品』について
語るスレです。（感想・批評・羅列・掲載情報など）
・｢新人」と見なす範囲は単行本発行前後を目安にだいたいで。
・｢ﾃﾞﾋﾞｭｰ直前｣とは各漫画賞（LMS･HMCﾄｯﾌﾟ･LMG･BC･新人大賞）の
受賞者＝雑誌掲載経験有りの人のみの事｡
◆『投稿』についての話題は白泉系雑誌投稿者スレでお願いします。
◆新人のヲチはほどほどに。どうしても必要な場合は難民板にスレを立てましょう。
【前スレ】
★白泉社限定★新人＆受賞者に十三言目！
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/gcomic/1366541369/
★白泉社限定★新人＆受賞者に十四言目！
http://kanae.2ch.net/test/read.cgi/gcomic/1394530824/
過去ログは>>2へ。
※新スレは980を踏んだ人が立てて下さい。 ー！！榎本先生！？ー
「だ・・・大丈夫ですかららんちゃん ダメですよあんな偽ファンについてったら もっとアイドルの自覚とプライドを持ちなさい!!」
「はい すみません」
ー・・・先生じゃない・・・？ー
「どうして私の名前・・・」 「基本ですよ シークレットナンバー９ 三日月ららん（16）９月28日生まれ 天秤座Ｏ型 特技はかくれんぼ 嫌いな色は無色透明 その魅力はシークレッツの名恥じないシークレット感 一歩たりとも前へ出ないその精神ブログの自撮りすら八割ピンボケ 前世を占えば石ころと言われるアイドル候補生
実に新しい幽霊系アイドルの正にパイオニアと」
「ひいてる ひかれてるよエノキ氏」
「あ いつもライブに来てくれてる・・・」
「一応おまわりさんに言っといたよ」
「エノキ氏突っ走りすぎ いくらファンでも気持ち悪いぜー」
ーえのき？ー
「そのキャラで女子高教師とかガチすぎるわー 犯罪だわー」
「共学です 違いますからねららんちゃん 僕女子高生まったく興味ないですから」
ー・・・教・・・師・・・ー
「３次元はモンスターですよ 教室なんて猛獣のオリ 生きた心地しない 今ここで声を大にして叫びたい 僕は生粋のアイドルオタクです！ ２.5次元以外は愛さないし愛せないんだ!!」
ーエノキ 放課後秘密結社シークレッツららん激押し アイドルオタク公務員ー
以上「私の好きなあなたはあなたが好きな私が嫌い」の冒頭より モーニングツーで始まったはたらく細胞のスピンオフが安斎かりんさんそっくりで目についたんだけど
乙川灯ってあの乙川朱里さんか… ーその絵は持っていなかった 名前を題名を色彩を行き先をー
「うわ また出やがった」
「何が？」
「あら莉花ちゃんおかえりー コロッケ食べる？揚げたて」
「食べる！」
「知らねぇか？例の迷画怪盗」
「怪・・・？窃盗でしょ おっちゃん老眼鏡買いなって・・・」
ー（新聞を覗き込んで）圧倒的怪盗感ー
「昨年ぐらいからあちこちの美術館やら美術商から絵が盗まれてるって話だな」
「お金目当てかしら それともコレクター？」
「ところがだ闇市場に出回ることもなく 画家や作風に偏りも見られず すぐ隣の有名な作品をさしおいて安い絵を盗んで行くらしいぜ」
ーそれで名画じゃなくて迷画怪盗・・・ー
「莉花ちゃんの所も気を付けた方がいいんじゃない？」
「うちには絶対来ないよ」
ー下町の昔ながらの商店街の奥の方に祖父が開いた古い小さなお店があります ここは『無名画廊』 その名の通り作者不詳の絵だけを置いていますー
ーありゃ 鍵あけっぱなしにしちゃってた？ー 「・・・・？？・・・か かっ・・怪・・・」
「すいません この絵おいくらですか」
ー客？客なの？ー
「・・・盗・・・!!ん？値札ならそこに・・」
「あ ホントだ いちじゅうひゃく・・・」
ーそりゃ圧倒的怪盗感あふれる装いで買い物に来ちゃいけない決まりはないけども！？ ないけども ただの変態にしか見えないー
「じゃあこれで」
「・・・いえ あの 日本円表記デスヨ？」
「店番偉いね 実は代金はもう店主に全額払ってあるんだ それは君へのチップ んじゃ店主によろしく・・・」
「よろしくどうも店主ですけど」
「・・・お若く見えますねー」
「１６よ パパが相続して放置してるから代わりにやってんの 悪い？」
「高校どーした」
「テスト期間」
「だからかー 早いと思ったんだよなー下見より」
「やっぱ盗みに入ったのね！！」
「こんな格好でショッピングをたしなむ日本人がいるわけねーだろ」
「そんな変態の可能性に賭けたのに」
「ありがたくない賭け勝手にしてんなオイ
悪いがこんな絵に大金払えるような金持ちじゃねーんだよ」 「・・・・？？・・・か かっ・・怪・・・」
「すいません この絵おいくらですか」
ー客？客なの？ー
「・・・盗・・・!!ん？値札ならそこに・・」
「あ ホントだ いちじゅうひゃく・・・」
ーそりゃ圧倒的怪盗感あふれる装いで買い物に来ちゃいけない決まりはないけども！？ ないけども ただの変態にしか見えないー
「じゃあこれで」
「・・・いえ あの 日本円表記デスヨ？」
「店番偉いね 実は代金はもう店主に全額払ってあるんだ それは君へのチップ んじゃ店主によろしく・・・」
「よろしくどうも店主ですけど」
「・・・お若く見えますねー」
「１６よ パパが相続して放置してるから代わりにやってんの 悪い？」
「高校どーした」
「テスト期間」
「だからかー 早いと思ったんだよなー下見より」
「やっぱ盗みに入ったのね！！」
「こんな格好でショッピングをたしなむ日本人がいるわけねーだろ」
「そんな変態の可能性に賭けたのに」
「ありがたくない賭け勝手にしてんなオイ
悪いがこんな絵に大金払えるような金持ちじゃねーんだよ」 「こんな絵・・・？あんた迷画怪盗なんでしょ いいの？それは本当は名画なのよ これは夜にも稀な緑一色で描かれた肖像画 エメラルドグリーンという絵の具のみを使いながら筆づかいだけで濃淡を表現し 人物の表情も非常に繊細で奥深い サインこそないけれど 私はこれが実は上条院画伯の百一枚目なんじゃないかと思っているの」
ーなんてでまかせだ 何でもいい 諦めてくれればー
「・・・なんだそれ？」
「この筆致なんか本当にそっくりーー・・・」
「触るな」
「いた・・・はなして」
「ーーああ 手遅れか」
「え・・・」
ー上条院画伯は大正時代の洋画家だ 伯爵位を持つ華族にして天才画家 色彩豊かな風景画を得意とし その生涯でちょうど百枚の絵を描いたという もし幻の百一枚目があるとしたら単色の人物画なんかじゃなくて そう きっと こんな鮮やかな風景のー
八屋百最新作 「怪盗の来る画廊」冒頭より 「ーー大丈夫です 毒は入っておりません 毒味役トルテが誓って保証いたします」
「ご苦労様なのだ」
「ただーー汁はビミョウにマズイです」
「・・・ふむ 敗因はなんと見る？地味にマズイのだ」
「でしょう 塩加減かと」
「なるほど トルテは私の好みをよく分かってるのだ」
「タジ皇子の毒味役を務めてもう１年になりますから」
ー広い国のはずれの町 ここは皇帝の四男タジ皇子が暮らす宮ですー
「トルテー 味見 味見 さっきの作り直した」
「何で塩増やす！！」
「え？減らすの つーか お前そろそろ厨房戻って来いよ 皇子が来る前は料理人だったろ なのに何で毒味になんか」
ーそれは わたしの一等の秘めごとなのですー
「ん？」
「トルテ」
「何してるんですか！？」
「木登りなのだ おいしそうな実がなっていたのだ」
「ビワでしょうか・・・・・・大丈夫です おいしいですよ 皇子」
「ありがとう」ぱくっ
ーひとくちだけの触れてもいない錯覚のくちづけ わたしの甘い秘めごと・・・いつかは声に出して言えたらいいなあー
八屋百デビュー作「くちびるあわせ」冒頭 上記 八屋百冒頭シリーズ コックス未発売
LaLaDXをお持ちでない方は続きは自分で考えてね！
っていうか、作ってしまえ！！
おもしろいのができたら、掲載ヨロシク 無料になったはなゆめ読んだけど読み切りクオリティがとても残念だった それはもう自分が今の読者の層とズレてきてるからなんじゃない？ 私も読んできた
全員とは言わないが新人の読み切りは確かに微妙だったわ…
読み手の年齢云々より漫画として、読み物として完成度があまり高くない気がする
作家さんの熱意は分かるんだけどね～
面白く感じた人はどこがどういう風に良かったか知りたいな 珍しくショートを新人さんが描いてたんだけどそれは連載作品よりも好きだった
幼い絵柄だけど今の若い子達には好かれそう －江戸八百八町の片隅で 夜毎人生の転がる音がするー
「半」「おれも半だ」
「さあ 張った張った」
ー丁か半か勝つか負けるかー
「ーー丁 一・一（ピンゾロ）で丁」
ーあたしは浮き世を賽で割り切るー
「綾が来てくれて助かったぜよ 今夜はやたら強い客が多くてにゃあ」
「さすが姉御でごわす！！」
「おめぇらの賭場のおやっさんには世話になったからな 賭けの胴元のくせに客に巻き上げられるってぇのも逆にすげぇよ この賭場つぶれっぞ」
「しかしにゃー イカサマは亡きおやっさんの仁義に反するきねぇ」
「喧嘩なら負けないでごわすよ」
「情けねぇな 弱小やくざが 潰れてしまえ」
「いやいや 綾目当ての客がいる限りうちは潰れんぜよ」
「そうでごわす 姉御を訪ねて全国津々浦々勇気ある猛者どもが負けに来てくれるでごわすよ」
ーあたしは綾 年は１５ 稼業は博打打ちー
「ああ でも近頃はどうもうさんくさい輩も多いきね」
「何だそりゃ？一体何のーー・・・」
「きみが綾？」
ー巷じゃちょいとした有名人らしく いつの間にやら通り名がついたー
「"無敗の賭博師"と聞いた 俺と勝負してくれ」
八屋百「江戸ベガス」冒頭より ー世の向きの変わりやすい時代のことー
"有島 あたしを好きって言いなさい"
"ーーーは？"
"使用人でしょ 命令してるのよ 好きだと言いなさい"
"ーーはい お嬢様"
ーある日あたしが目を覚ましたらー
「ーー・・・様 お嬢様 もう昼ですよ 起きて下さいお嬢ーーーいえ御堂貴子」
「有島？あなたいつからあたしを呼び捨てにできるほど偉くなったのよ？」
「今日からです」
ーその昨日までの使用人は 今日からあたしの御主人様だと言った。ー
「この家が売りに出された？」
「それを本日付で買い取りました ゆえにこの屋敷の主は僕だということです」
「・・・何を・・・分かった！昨日布団に蛙入れたの根に持ってるんでしょう あたしを脅かして反省させようったってそうは」
「ご自分の後見人をご存知ですか？亡くなられた旦那様の遺産をあなたに代わって管理していた男ですがーー」
「知ってるわよ 高柳とかいう 父さまの昔の友人だか何だかのオッサンでしょう よくデカイ顔してうちに来ては小銭せしめて帰っていくじゃない」
「その高柳が 小銭では飽き足らなくなり 後見人の立場を悪用してあなたのものであるはずの資産を横取りしたんですよ」
ーまさか！！ー
「だったとしてもよ有島!! この家が売られたとしても あなたに買える額ではないわよ!!」
「確かに 使用人の給料など微々たるものです ですが 博打くらいはできるんですよ いやー軽い運試しのはずがボロ儲け」
ーまさかーーっっー
「他の使用人は全員今朝解雇しました 家事が得意な僕には不要ですから しかしあなたには他に行く所もないでしょうし 使用人としてなら僕の家に置いてあげますよ」
ーかくして あたしのお嬢様人生１６年目にして 暗転 そしてー
「本気で言ってるの！？有し・・・」
「御主人様ですよ 貴子」
ー 逆転ー・・・ ー
八屋百「免職嬢様（ﾘｽﾄﾗﾌﾟﾘﾝｾｽ）」冒頭より ーこの町には勇者の伝説があるー
「32日目の朝・・・かあ」
ー伝説はごく最近 北の山に魔獣が棲みついたことから始まる 魔獣はたびたび町に下りてきては人を襲い家を破壊した やがて命運は一人の男に託された レッド＝アスウェイン この町きっての天才剣士 彼は愛剣を携え雪深い北の山へ そして消えた 魔獣の遠吠えも剣士の足跡も かくして男は伝説となった 命と引きかえに町を救った勇者として この広場には彼の石像を建てることにーー・・・ー
「ルナ なァオレの石像予定地って何だ？」
「・・・レッド？」
「何だよルナ 幼なじみの顔も見忘れたってか？」
ー伝説となって32日目 勇者はこうして帰還したー
「あれ？親父さんは留守なのか？」
「ついこの間引退したのよ 今はあたしが継いでるの」
「へえー がんばってんだな ガラクタ工房」
「石工（怒）」
「けどやっていけんのか？お前剣士のオレより不器用じゃん お前の彫った亀スルメにしか見えなかった」
「レッドがムダに万能なのよ ムダに あたしにだって仕事の注文来たんだからね」
「お前にーー？どこのどいつだその物好き？」
「町長よ」
「は？」
「あたしが適任だろうって」
「ほー・・・モアイか」
「まだ途中なの!!伝説の勇者＝アスウェイン像」
「ふーん 伝説ねェ」
「あんたが一月も帰って来ないからこうなったんでしょ!!」
「たった一月だろ いいかールナ 人の一生は長いんだ これから80年ほど生きるとしておよそ３万日 そんなたかが30日やそこらの」
「たかがじゃないわよ 幼なじみにへらず口たたいてるヒマがあったら皆に挨拶に行きなさいよ!!皆ほんっとーにあんたのこと心配してたんだから!!」
「だから最初にお前だろう？出発の日必ず戻るとオレが約束したのはお前だけだよ 心配かけて悪かったな」
ーああもう この男はー
「・・・ケガしたの？」
「魔獣退治して勝利の舞いを踊ってたらガケから落ち・・・」 ーいつもそう 小さい頃からレッドはいいかげんでお調子者だったー
『ルナー レッドの奴見なかったか？あいつまた稽古サボリやがった』
『・・・残念ながら』
ーつかみどころのない彼とあたしの関係には大した名前もつかぬまま ただ気付けば隣にいたー
『助かるよ共犯♡ ほれお前の宿題終わり』
『・・・いっそ石工になったらどう？あたしが継ぐよりお父さん喜びそう』
『そりゃ大抵の職はオレに向いている けど剣士じゃねーと愛しいルナ様を守れねーだろ？』
『真面目に言ってんのよもーッ!!』
『真面目に答えてんのよオレもーッウ!!』
『師範ー レッド発見しましたー』
ー思わせぶりな言動にいつからか引きずられていたけど だからと言ってそれ以上どうなるでもなくて つかずはなれずの幼なじみだったからー 「魔獣退治に行くって本当！？」
「ああ 町長に頼まれた 被害もシャレになんなくなってきたし 師範は３秒で返り討ちだったし こうなりゃこの天才剣士サマの出番だろ」
「何のんきなこと言ってんのよ 危険なんでしょ」
「そ ほっといたら危険なんだよ この町も お前もな だからーーー倒して帰ればオレ超カッコイイ!!町長も大感謝で報奨金ザックザク つまり一生」 つまり一生豪遊!!ハーレム!!かわいいおねーちゃんはべらかして３万日エンドレス野球拳!!下手打ってもまァ オイシイ伝説くらいにはなるー・・・・・・必ず戻る 約束する この剣に誓って』
ーあの日いつになく真面目な顔で 誰よりも約束ごとに不向きな男が どうしてあたしにそんな強い言葉をくれたのかー
「勇者様がぼくらの町を守ってくれたんだよね かっこいいなあー ぼくねー 剣士になるー」
ーその勇者様は現在うちで半裸です。ー
八屋百「３万日の勇者の伝説」冒頭より ー明日が来なくなるその前に 一度でええからカフェオレゆうやつ飲んでみたかっただけやねんー
ー・・・煙たっ なんやここ 寺か 坊主か ああアカン 死んでもうたか ・・・ちゅーか何やのあの人 坊主なんか フサフサやんか なんや髪に執着してみっともなー モテたいんかおのれ 潔くハゲたったらええねん このなまぐさ坊主ー
ー・・・え 目ぇ合った ちょっ 見えるんかい 先言えや 怒ってはりますの あんさんさっきまで素敵なお経唱えてくれてはりましたやん こんな素人のボクでもね ホンマすぐ成仏できそうな・・・イヤイヤお世辞とちゃいますよって そんな怖い顔せんとー
「うるさい ユーレイ」
ーボクは死んだー
『終点 東京です ご利用ありがとうございました』
ーそして今 ボクは生きた人間として立っているー
「なー 帰りはアレ乗りたいわ」
「無理だ足らん」
「ぎょーさん儲けとんのやろ坊主 ドケチか」
「金の話じゃねーよ 乗れるのは早くても十年以上先 オマエもっかい真面目にその数珠かぞえてみろ」
－27コの珠っころ この数珠にはどうやら不思議な力があるらしい 幽霊に実体を貸し与えて現世への未練を解消させるためのものだそうだが－
「で この姿は誰やねん」
－その容貌は生前とは異なり－
「精神年齢とか内面のカタチとかじゃないか オレが知るか 数珠に聞け」
「なー 何でなん？ ボクもっとイケてたやろー 道を歩けば女子がキャーキャー駆け寄って来たのに 何でこんな年格好まるで違う・・・って数珠が答えるかーい いっぺんやってみたかってん ノリツッコミ」
「よし 気が済んだな 成仏してくれ 神様が待ちくたびれちまう」
「イヤ ちょお待って!?まだ珠こんな光ってるやん」
－一珠につき１時間 計27時間－
「リニア乗るにはちと足らんけど 行きたい所があんねん」 「ほーー わざわざ東京まで来た甲斐のある 見事な全国チェーン店だ」
ワンワン
「げっ 勘づかれた」
ワンワン
「へぇ 犬には分かるもんか」
ワンワンワン
「しー 静かにせーって ええこと教えたるから 死んだら満福寺て寺に寄ってな そこの坊主に悪態つくとボクみたいに生き返るかも・・・」
「勝手に斡旋すんな」
「こら雄太郎 そんなに吠えないの 珍しい いつもおとなしいんですよ ここの家のワンコ 小さい頃うちも犬飼ってたんです」
「知っとる」
「？ はい？」
ー知っとるよ ひさしぶり 姉ちゃんー
「あ！バイトの時間だ すみません」
「・・・そや ユーレイや あの子に会いに来たんや でも ナイショやで」
八屋百「きみにかえる」冒頭より 花ゆめに投稿しようと思っているのですが、デビューしてもルーキーコンテストで勝ち残らないと、読み切りすら載らない感じでしょうか？
他社だと5年10年育てつつ見てもらえる感じですが… あと、ギャグ以外でスクールからデビューする事はないのでしょうか？
デビュー出来ないなら、最初から大きい賞に応募すべきかなと思っているのですが… >>871
自分が投稿してたのが数年前だから今のシステムには詳しくないけど、基本的には月例賞で力試しをしつつ、大賞に応募して準ずる賞を取ってデビューっていう形だったと思うよ
スクールはデビューというより担当付きや批評を目当てに短編を描いて力を身に付ける場所って感じじゃないかな？
今はマンガラボみたいな、Webでもデビューできる賞もあるみたいだけど
過疎ってるけど投稿者スレの方も見てみてね >>872
レスありがとうございます。投稿者スレ、色んな用語で検索したけど見つけられなかったんです
スクールは添削目的みたいな感じなのですね
一位以外、どこにも載る可能性がゼロ（編集者しか見ない）なのに「作品」を作り続ける気力体力が私にはないので、スクールはやめておきます
無料でもラボの方が色んな人に読んで貰えるので、まだモチベーションが上がりそうです つい昨日知ったんだけど社長があの有名なマシリトさんなの？
ということは他には無いセンスと仕事として絶対に間に合わせる根性の二点が重視されるのですね？ 17日にあったマンガParkラボのおうちで出張編集部の詳しい結果ってページ見れますでしょうか？
自分のスマホからはみれないので他の方の端末からならどうかと思ったのてすがどうでしょう？ >>875
結果ってAmazonギフト券当選者のことかな？
当選者にはもう連絡いってるって書いてあるよ >>876
いえ、総評みたいなのも出てるかなと思ったのですかまだだったみたいですね。
レスありがとうございました。 八屋百（はちやもも）
プロフィール 1983年12月生まれ 射手座
東京生まれ 神奈川育ち
血液型不明
経歴 地元の公立小学校、中学校卒業
2002年
私立相模女子大学高等部（神奈川県）
卒業
2006年
私立成蹊大学経済学部（東京都）卒業 2007年
「くちびるあわせ」でデビュー
小学生の時日能研に通っていたこと がある
大学生の時明光義塾で講師のアルバ イト
最新号フラゲできた人いる？
花ゆめルーキーコンテストの結果が知りたいのだが… ー私立青葉ヶ丘学園女子高等学校は多くの学生と教職員 ついでに赤字を抱えている 私達はその中のー
「今夜７時 いつもの教室で」
ー一組の教師と生徒です 多少特殊な関係ではあるけれどー
「あのー センセー」
「何ですか？」
「こーゆー課外授業はちょっとやっぱ・・・おかしいとオレは思うんデスけど 相模センセ」
ー数学教師 福永浩介（22）ー
ー２年１組生徒 相模かなえ（16）ー
「その説明は最初にしたはずですよ福永浩介 これは あなたを人気教師にするための授業です」
ー不況と少子化が騒がれるこのご時世 学校経営も甘くないー
「特に我が学園は 受験者数低迷で危機的状況に瀕しています あげく財政難で人材不足!!このままではいつ廃校になるかもしれません!!生徒を増やすには 魅力ある学校教育 つまり魅力ある教師が必要なんです!!」
経営的視点における（人気教師）の必要性とは
↓
生徒のやる気向上
↓
学力の向上
↓
進学実績の向上
↓
学校の人気回復
「分かんなくはないけど 何で相模が？」
「学校では伏せていますが 分かりやすく言えば学園関係者だからです」
①創立者のひ孫②理事長の孫③校長の姪④天才生徒
「②」
「全部です。」
－中学３年の正月のこと 新年会で集まった親戚がまるで葬式状態だった－
『今年受験？』『うちに入ってくれないかなあ・・・』『一人でも』
『あーもー分かったよ!!だったら私が何とかする』 「質問がなければ授業を再開しま・・・って寝るなー!!福永浩介ー!!」
ーこの学校の女子高生となって二度目の夏 様々な調査と研究の結果 求められる教師像は把握した 結論 若い男。ー
「せんせーおはよー かっこいいー」
ーよしよし今日も人気者 昨年採用の二人は本当にがんばってるなぁ・・・問題は今年採用の・・・福永浩介 生徒と絡めよ!!レッツコミュニケイト!! やっぱ臨時採用だったからなぁ
前任の数学教師（65）先月ギックリ腰の悪化で引退 残りものには福はないのか・・・ー
ー授業はそつなくこなすけど それだけじゃ女子高生のハートはつかめないんだよ 福永浩介・・・ー
「うん 意外と似合うじゃん福永くん」
「あとは笑顔笑顔 スマーイル」
「今夜は何の授業デスか 相模センセ」
憧れの対象となる＝大人の魅力 ➡️スーツ
「人気教師への道ビジュアル編です 先輩人気教師をお手本にして 今日はさわやかな笑顔とカッコイイ所作などを覚えてもら・・・脱がない!!福永浩介!!」
「教師っつったらジャージとＴシャツだと思いマス」
「何ですかその古い固定観念 ていうかあなたは私をナメすぎです この教科書を修了して試験に合格するまで自分が仮採用の身であることをお忘れなく」
「試験？・・・って何ーー・・・」
「じゃ 私ちょっとおじさんを手伝ってくるので山口先生川原先生あとお願いします 福永浩介に過去問教えちゃダメですよ」
「・・・ああ だからオレだけ呼び捨てなんだ」
「認めてないですから あなたを"先生"とは」
ーそう呼べる日を 私だって願ってやまないけどー
「別にいいや」「福永ーーっ!!」
ー 一生来ない気がするー
「相模って１年の時からこんなことやってるんですか？」
「そうだよ 僕らも昨年受けたからね この課外授業」
「つらかったけど おかげで今じゃ人気者さ」
「大変だなぁ・・・」
「そうだね だけどがんばれ 福永くんならきっと人気者に」
「いや・・・オレらがじゃなくて・・・」 「どうだい かなえ 福永くんは」
「どーしてアレを採用したのか逆に聞きたいよ 臨時募集でロクに人が集まんなかったって言っても あの人教師に向いてるとは思えない」
「そうなのか」
「おじさんが面接したんでしょ？無理そうだって気付かなかったの？」
「一度は俺もそう思ったんだが・・・」
ー『卒業後は無職とのことですが他の仕事は考えなかったんですか？』ー
「そう聞いたら彼はキョトンとした顔で考えたこともないと言い切った それでピンときたんだよ 彼には秘めた情熱があるに違いないと」
「それただの身の程知らずのバカの場合は？そーゆーカンで経営するから傾くんだよ学校法人」
「すまんなぁ・・・俺がダメなばっかりに・・・」
「教師の事は私に任せて ダメならクビにすればいいだけだし おじさんは経営に専念してよ立派な学園になったら私に校長の座を譲ってもらうんだから ね」
ーなんて安く受けあってみたけれど あの福永浩介をどうにかできる気はもうしない クビか・・・？ー 「あの先生かっこいー」「ねー」
ーお客様の声（ガールズトーク） どれどれ山口先生か川原先生か 本当にすばらしい人気っぷり 次のボーナス増額しようかなー
ー！ 福永浩介!! 意外な・・・ー
「山ぴーとか川ちゃんとかと比べて地味だけど よーく見るとかっこいいんだよねー」
ースルメみたいなもんか・・・？ ！あの人またジャージ!!昨夜言ったばかりなのにー
「だって嫌なんだもん」
「・・・その好き嫌いは職を賭してまで貫くべきものなんですか？」
「もちろん教職ありきデスが その上で俺はジャージ教師を目指したいんデスよ 相模センセー」
「あなたが目指すべきは人気教師です!!」
「なーなー Ｔシャツとジャージ姿でバスケしてた今日のオレはカッコ良かっただろ？」
「はー？何言ってんのフクスケ」
ーいつの間にアダ名が・・・ー
「まーでも だいぶカッコ良かったよ」
「ーーだって」
「ーー〰️分かりました ジャージでもＴシャツでも許可します」
ー私の教科書とは異なるけど正解には違いないどうであれ 生徒に好かれるなら何よりだわー
「好きです福永先生 あたしと付き合って下さい!!」
八屋百「ダブルスクール」冒頭より ー夏なんか早く終わればいいのにー
"着いたー""すごーい暑いー""早く海行こーぜー"
「都の人間はこれだから」
「観光協会にとっては上客でしょ うちらのバイト代も彼らの財布のおかげさまよ いらっしゃいませ ようこそカノロア島へ 観光案内はこちらです」
ー都から一番遠い南の島 観光業で成り立つこの島の夏は観光客で溢れカエル 「ルル ガイドの予約入ってるよね 一人客だっけ 珍しいよね 男？」
「みたい」
「若いかなー いい男だったら替わってね」
「え」
「目指せ都会の男とひと夏の恋！ それくらいの楽しみなくて せっかくの夏休みにこんなバイトしないよ」
「えー・・・私はいいや そういうの」
ー外の男のひとは苦手だ 島の女の子を口説いては夏が終わると捨てて帰る 追いかけて都に行ってみたら嫁も子供もいたなんてよくある話 客が見せるのは非日常での仮の姿 信用するべき相手じゃない 夏は必ず終わるんだー 「リュオ・マークス13時半の便で到着予定・・・ってもうだいぶ過ぎてるんですけど マークスさーん リュオ・マークスさんいらっしゃいますかー リュオ・マークスさ・・・」
「人の名前大声で叫ぶな」
ー ーバカンス全開のサングラス 遅れたくせに横柄な態度 これは いかにもひと夏の恋とか軽く遊んじゃうタイプの人だ！島の女の子わんさかひっかけて 無責任にポイ捨てしちゃう系の人だー
「失礼しました ではどちらに案内いたしましょうか」
「ホテル サンライトホテル1302号室」
ー五ツ星ホテルセミスイート（イラッ）ー
「それなら目の前です お連れするまでもないかと」
「どこ」
「ですから」
「わかんない 連れてってよ」
ーナンパ!?私をホテルに連れ込むつもり!?ー
「はなして！」
ガシャン！
ー何も映していなかった 彼の瞳はこの島のサマーブルー（夏の海の色）ー
八屋百「南国サマーブルー」冒頭より ー人は死んだらどこへ行くのかー
「では開廷します 実森裁判員よろしくお願いします」
ー天国か地獄か 決めるのは 私ー
「・・・はい」
ー聞いたことはありませんか 悪いことをしたら天国に行けないよって それを決めるのがここ 霊界にある裁判所ですー
「なお本案件は新制度導入に伴い 民間より一名裁判員を選任しています ハイじゃあ意気込みを一言」
「え!!えーと 実森ちとせです 民間人代表として頑張ります」
「被告人 入廷してください」
ーああ どうしてこんなことになったのかー ー１時間前 PM１０：００ー
『おめでとーございます実森さん あなたは裁判員に選ばれました』
ーすぐに夢だとわかった 私の部屋じゃない ホコリッぽい カビくさい うん無いわー ー
『死者の国に来てまで二度寝かよ イタズラされても知らねーぞ』
ゴン！！！
『死者の国って 私死んだの？ 毎朝６時起きでグリーンスムージー飲んでウォーキングして酵素玄米食べて 学校帰りにスポーツクラブ通ってプロポリス摂って半身浴して白湯飲んで夜１０時には寝て 健康には死ぬほど気を付けてきたのに 百二十歳までは生きるつもりだったのに！！』
『生きてる生きてる いわゆる幽体離脱っつーか 寝てる間に中身だけちょっと呼び出させてもらった 一度くらい聞いたことあるか？ あの世には閻魔様とやらがいて 死者は生前の行いによって天国行きか地獄行きか裁かれるってやつ』
『嘘ついたら舌抜かれるってやつ・・・？』
『昔は知らんが今は近代化が進んでいてな 現世の司法制度を取り入れてる』
『だったら裁判員も死者がやるべきじゃ・・』
『生前の罪を裁くには 生者の意見を聞くのが一番理に適ってるだろ』
『そ・・・そうかな・・・』
『そろそろ開廷の時刻です』
『行きましょうか 実森さん』
『ーーー待って あなたは誰なの』
『俺の名前は青磁（せいじ） いわゆる閻魔様のひとりだよ』
八屋百「閻魔代理人」冒頭より 
