「♯ケチって火炎瓶」に思うこと コラム狙撃兵 2018年9月3日 / 長周新聞
情報発信ツールのツイッターで「#ケチって火炎瓶」なるハッシュタグがあらわれ、一時トレンド上位に躍り出るなどして話題になっている。

99年の下関市長選で安倍事務所に対抗した古賀敬章に対して「あいつは北朝鮮とつながっている」と誹謗中傷するビラをヤクザに配らせ、
その報酬500万円を300万円にケチったことに腹を立てたヤクザが、上田中町の安倍晋三宅に火炎瓶を放り込んだ事件のことだ。
20年近くも前の出来事であり、既に関係者も多くが亡くなっているもとで、
実行犯が出所して資料を見せ始め、政治家・安倍晋三のルーツとして世間からの注目を浴びている。

下関の政財界や行政関係者たちにとって忘れられないのは「#ケチって火炎瓶」もさることながら、
その後の古賀派に対する情け容赦のない制裁、粛正のやり方だ。
あの市長選で古賀選対に加わっていた企業は、市の指名競争入札から2年近くにわたって徹底排除され、日干しにされた。
役所上層部には「A級戦犯」「B級戦犯」等等に分類された戦犯リストなるものがあると噂され、
タオルの納入業者にいたるまでが制裁の対象になったこと、
それらのリストは古賀選対に入り浸って熱心に応援していた市職員I氏がH助役から締め上げられて提出し、その後、転向が認められて建設部長に出世したことなどは庁舎内では有名な話だ。