http://bunshun.jp/articles/-/4161
「異次元の圧力」という安倍首相の言葉の空虚さ (プーチンの表情www)

?ウラジーミル・プーチン ロシア大統領
「ロシアと北朝鮮の関係は友好と相互尊重の伝統に基づいている」
時事ドットコムニュース 9月9日

ロシアのプーチン大統領との首脳会談で
「北朝鮮の問題を含め、地域の平和と安定に貢献するために話し合いたい」と語りかけた安倍首相だったが、
プーチン氏は頬に手を当てて無表情になったという(産経ニュース 9月8日)。それほどまでにロシアは北朝
鮮への制裁に対して消極的だ。プーチン氏は会談後の記者会見で、「核問題の解決は政治・外交的手段に
よってのみ可能だ」と発言した。

 一方、プーチン氏は9月9日の北朝鮮の建国記念日に祝電を送っている。それが冒頭の言葉だ。
安倍首相に対する態度とは正反対である。

 安倍首相も出席したウラジオストクでの東方経済フォーラムでプーチン氏は、北朝鮮やモンゴルと共に
シベリアを中心とする北東アジア全体の開発を行っていきたいと熱弁をふるったという。
プーチンの演説を聞いた飯島勲特命担当内閣参与は「オレも感銘を受けちゃったぜ」と感想を漏らしている
(『週刊文春』9月21日号)。

?ドリス・ロイトハルト スイス大統領
「対話の時がきている」
『週刊新潮』9月21日号

ロシアと中国がそっぽを向く中、
交渉の仲介役に名乗り出たのは、スイスの大統領だ。

スイスの女性大統領、ドリス・ロイトハルト氏(左)と習近平(2017年5月) c時事通信社

 中立国であるスイスは北朝鮮にとって数少ない交流のパイプを持つ欧州の国。
38度線の国境には今でもスイスとスウェーデンの平和監視軍が駐屯している。
また、金正恩氏は10代の頃、スイスに留学経験があるが、これは正恩氏の祖父、金日成氏が
かつて「(南北統一後は)欧州の中立国のようになりたい」と語っていた影響だ。
欧州政治学者の田口晃氏は「北朝鮮はスイスへの思い入れが強かった。
恐らく今でも水面下で連絡を取り合っていると思われます」と指摘する。

 ロイトハルト氏は「制裁強化は有効ではない」とも語っているが、はたして安倍首相の言う
「異次元の圧力」はどのような形で続くのだろうか?