ファミコンの色信号は1/3づつずれている。(通常のNTSCは1/2づつずれている)。
でファミコンの総走査線262本であるので、普通に考えると色信号は262は3で割り切れないので、
3フレーム周期のドットクロールのパターンがでると考えられるが、
実機では2フレーム周期のドットクロールのパターンである。これおかしい!
実はファミコンの映像信号は1ラインの描画時間が全て等しくないことを意味する。
(また[ノンターレースなのに]1フレームの描画時間が異なるといううことである)
1フレームごとに総走査線262のうちの1本だけ描画時間を変更しています。
なので色信号が1/3ずれているのにドットクロールの周期が2フレームになっている
理由である。なぜ任天堂かリコーがこのような設計にしたのかはよく分からないが、
ドットの縞や虹がぐるぐる回るようなエフェクトを嫌ったのかな?
ちなみにこのようなトリックを使ってるのはRP2C02であり、
PALのRP2C07やRGBのRP2C03等ではこのようなことをしていない。
RGB-PPUに改造したファミコンをビデオエンコーダーでコンポジットに
変換した映像が実機と異なるエフェクトがかかる理由はこれです。
ちなみにスーパーファミコン(NTSC)もファミコン(NTSC)と同様に
走査線の描画時間が弄ってあって同様です。
PALのRP2C07の色信号は1/6ずつずれています。(通常のNTSCは1/4づつずれている)。
が総走査線数が312本で、6で割り切れてしまう為に、ドットの縞や虹が
固定された状態で表示されます。