百田尚樹

私は「売れない本は面白くない本だ」と思っている。 よく「売れてないけど面白い本がある」と言う人がいる。

その本が面白いって誰が決めたんや?と思う。
たしかに1人しか面白いと思わなくても、その人にとって面白いのは間違いない。でもそんなこと言い出したら、面白さの基準なんてなくなる。

『幻庵』は、『永遠の0』と『海賊とよばれた男』を書くのと同じくらいの労力と情熱で書いた。

ただ、労力と情熱を懸けたからと言って売れるわけではない。 でも、最初から売れないのはわかっていて書いたのだから、この運命は素直に受け入れることにする(^^)

『幻庵』(文藝春秋社)は、予想どおり売れなかった(^^; 江戸時代の碁打ちというテーマはいくらなんでも地味すぎたか。

2年間マジで渾身の力を込めて書いたのになあ…。
その間に片手間に書いた新書の方が何倍も売れるなんて…すごく複雑な気持ち(^^; けど、まあ、そういうもんか。

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