史上初の10代名人なるか 囲碁名人戦挑戦者に名乗りをあげた芝野虎丸19歳の横顔
https://news.yahoo.co.jp/byline/naitoyukiko/20190809-00137761/

>挑戦者決定戦で苦戦

>局後のインタビューの第一声は、「けっこう前からまわりの方々に挑戦手合に出てこないのかと
>言われていたので、まずは期待にこたえることができました。安心しました」。これまでもチャンスはあった。
>最近では4月に本因坊戦挑戦者決定プレーオフで、同じ河野九段に負け。2017年にも王座戦決勝で負けて挑戦者になれなかった。
>「ふだんは気にしないようにしていたのですが、決定戦で負けていたのは、無意識にプレッシャーがあったのかも知れません。
>今回は気にしていないつもりではありました」と芝野八段。

>「静」から「動」へ。虎のように襲いかかる

>記者が最初に芝野八段の対局担当になったときに、驚いたことがある。ふつう、碁石を持つときには碁笥に手をいれた瞬間に
>「じゃらり」と音がする。その音で「あ、打つのだな」と盤上を見て待つことになるのだが、芝野八段は、「じゃらり」の音もさせないし、
>盤上に打ち下ろしたときの「パチン」という音もさせない。観戦しているほうとしては、ちょっとノートにメモをするなど
>下を向いていたら、「いつの間にか盤上に石が増えていて」びっくりするのだ。対局中にぼやいたりもまったくせず、静か。
>対局は朝10時から深夜に及ぶので多くの棋士はあぐらに直したりするものだが、芝野八段はずっと正座のままだ。