五子局初手の検討(3)

 棋書を読むと消極的と書かれているコゲイマ受け、
 および、評価が本によって異なる一間受けは
 平凡な勝率になっています。
 消極的に打っていると実力差通りの結果になる、
 ということでしょうか。

 一間ばさみは積極的にいけ、と言われてみな
 取り組みますが、結果的にはコゲイマ受けや
 一間受けと変わりません。はさむことで
 経験値は増していると思いますが、目先の
 勝利には結び付かないようです。

 二間高ばさみや三間高ばさみは五子局では
 下手が使いこなすには難しいはさみのようです。
 積極的にいけと言われても、負けるとわかって
 打つ必要はないのではないでしょうか。
 おそらく下手はこのはさみから簡明な分れまで
 もっていけないのでしょう。
 実際私も二間高ばさみは一型しか知りません。
 実戦で打っても相手が応じてくれないことのほうが
 多いです。そこから戦いがはじまるのだ、
 ということでしょうか。

 三間高ばさみには、それは積極的な
 はさみなのか、という疑問もあります。

 ツケについては積極的に見えて、実は穏やか、
 相手も自分も固めてしまう堅実な打ち方、
 と聞いたことがあります。簡明なわかれに
 なるのは間違いないでしょう。

 私としては「簡明なわかれ」にひかれます。
 積極的に見えればいいや、という気もします。

 一間ばさみがコゲイマ受けより勝てるなら
 一間ばさみで積極的にいきたいところですが、
 上手と私の実力差では一間ばさみもコゲイマ受けも
 一間受けも似たようなものと思っているのがよいようです。

 というわけでツケを深堀します。