>>29
先手の手を打つと、その直後の形はまた違うヨセになる。
「目数小事典」では「前段ヨセ」「後段ヨセ」と表現している。


これが前段ヨセ。
黒からの方先手、白からは逆ヨセ3目(価値=3目)
┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯
┼┼┼┼┼○●┼┼┼┼
┼○┼┼┼○●●●●┼
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で、これが後段ヨセ。
┯┯┯┯┯★┯┯┯┯┯
┼┼┼┼┼○●┼┼┼┼
┼○┼┼┼○●●●●┼
┼┼┼┼┼○┼┼┼┼┼

白は他方面にもっと大きい手が無い場合は★に応じる。
そこをオサえるのが盤上最大だから。
なのでこの前段ヨセは『黒の方先手』になる。

しかし盤上にもっと大きい手があるときは(序中盤のときなど)
白は手抜きしてそっちにまわる。
なのでこの前段ヨセは『両後手』になる。ここ重要。
盤面が進んで盤上最大の手の価値が小さくなってくると
『黒からの片先手』に移行する。

それとは別に目数小事典には
「後段ヨセの大きさ>前段ヨセの大きさ」のとき
前段ヨセは先手になると書いてある。
詳しくはその本を読んでね。