>>418
とりあえず日本ルールは別の問題が絡んできてしまうので純碁と中国ルールに限定しよう

切り賃というのは最後まで打ちきった時に純碁と中国ルールの結果が一致するようにするためのものだ
なので純碁には原理的に切り賃は存在しない
そもそも純碁には地という考えがないので切り賃の計算自体もできない

その4つの例は全て最後まで打たずに途中で終局にした場合になっている
最後まで打っていないため「理解しがたい結果」も生じる

例1
純碁では持碁になる
黒がパスせずに打ち続けていれば黒の勝ちになるが何らかの理由で引き分けにしたかったんだろう

中国ルールでは普通は白の地を巡って争いになるので終局せずに打ち続ける局面だが
黒が何らかの理由で負けたかったんだろうということで白の3目勝ち
眼は黒1白4なので切り賃は3で切り賃を入れると持碁となって純碁と一致する

黒の行動が理解できないが終局図における石(展開できた軍隊)の数は互角なので持碁が妥当だろう

例2と例3
純碁では石の数だけ黒の勝ち
白は何らかの理由でパスしかできない状況なんだろう

中国ルールでも両者とも地は認められないだろうから石の数だけ黒の勝ちとなって純碁と一致
切り賃もない

例4
純碁では白は左下に一つ打てるが気付かずに終局となったんだろうか
打てれば持碁だったが打てなかったので黒の1目勝ち

中国ルールでは打っても打たなくても同じで黒の2目勝ち
眼は黒3白2なので切り賃を入れると黒の1目勝ちで純碁と一致(打った場合は黒3白1で持碁となって純碁と一致)

石を置き忘れても結果が変わらない中国ルールはやはりおかしい