まじで言うと、木谷さんは、秀哉が嫌いだったんだよなあ。
自分の打碁を、坊門で検討したりして、品位がないことおびただしい。
だって、木谷さんは、ただ自分一人で、持ち時間をいつも無くしながら
苦吟しているのに、秀哉は、さっさと切り上げて、ほかの門弟と
検討している。

秀哉は、木谷さんにとって、軽蔑すべき存在だったんだよ。

だから、3回本因坊に挑戦したけど、あと一つというところで、
取れなかったんだよなあ。あんなやつの、跡継ぎか… と思ったんじゃ
ないのかなあ。