俺はエスプレイドが現代のゲームと張り合えるなどとは微塵も思っていない
あくまで今やってもまあまあ楽しめるだろう、というだけ。
未プレイの若者が今このゲームの真髄に気づき
ケイブシューのファンになってしまう・・・という可能性は全く無いだろう。
アケゲーのような通しプレイのゲームは家庭用では理解することはできない。
アケゲーの面白さとは何か
アケゲーとはすなわち、
「1コインクリア目指してプレイし、1コインクリアできて初めて価値が分かる」ものである。

最近、ポチポチ家で適当プレイした程度の家ゲ厨がシューター気取りでふんぞり返っているから
わざわざ説明してやるが、1つのゲームを語るには1コインで1周クリアが必須条件である。
なぜならそれが開発側が想定した難易度であり、提出したプレイスタイルだからだ。
プレーヤーは何度も繰り返しプレイし、道中の安定しないポイントにボムを配分し
ボムと残機の減り具合を計算しながらまずはギリギリ1コインクリアを目指してプレイする。
これらを無視してパターンも組もうとせずボムや残機を増やして解決するのはチートと同じで
開発側の調整を無下にしているものであり作品に対する冒涜に等しい
当然、家庭用イージーモードなどゲーセンには存在しないしこれならアケゲー移植をやる意味が無い

無限コンティニューが可能の家庭用では言うまでもなく何の緊張感も無いし
思考する必要性を覚えないから、死に対して反省もしないし、パターンを覚える気が生まれない
通しプレイのアケシューとはゲーセンでしか成立しえないゲーム性である。

通しプレイのゲームそのもの、アケシューというジャンル自体が、
今後もう二度と評価されることは無いと断言してしまっていいだろう。
現在評価され第一線を歩んでいるインディー2Dゲームたちはどれも、
死んだら直前からやり直して効率よく練習を繰り返させてくれるゲームばかりだからだ
例えば私はセレステを、2Dゲームの面白さを濃密すぎるほど凝縮したこのゲームを、
汗だくになりながらプレイし、止めることができなかった。
30秒でクリアできるステージを3時間以上リトライし続けたこともあった。
これらの洗練されたゲームを後にして、
今更ゲーセンでもない場所で、死んだら1面の最初からプレイしなければいけないゲーム性を
馬鹿正直に受け入れられる理由がどこにあるのだろうか?

だがこの来たるべく来た未来は言うまでもなく誰もが予想していたことでもあっただろう。
それは真のシューターたちが皆、家でエミュを使いパターンを組んだり練習してから
ゲーセンでクリアしたほうが圧倒的に効率が良いことを知ってコソコソ施行していたからに他ならない