マクラーレンが初めて開催したeスポーツ大会「ワールド・ファステスト・ゲーマー」で、3万人の参加者から勝ち上がったオランダ人のルディ・ファン・ビューレンが、チームの公式F1シミュレータードライバーとして採用された。
 今年の5月に始まった予選会は、さまざまなゲームやプラットフォームで数多く行われてきた。その中から12名が勝ち残り、マクラーレンの本拠地があるウォーキングに招かれて1週間にわたる最終テストでしのぎを削った。

 決勝ウイークでは、インディアナポリス・モータースピードウェイ、鈴鹿サーキット、インテルラゴス、ル・マンなど、多種多様なサーキットを終日かけて走るという、ファイナリストたちにとって厳しいテストが課せられた。

 テストが進むにつれて12名の競技者は徐々に脱落し、6名が3名に減り、最後には2名が残った。
ひとりはオランダのレイスタットから来た25歳のセールスマネージャー、ルディ・ファン・ビューレン。もうひとりは同じオランダのアムステルダムから来た、経営学を学ぶ20歳のフリーク・ショトーストだ。

 マクラーレンの最新F1シミュレーターを使って4時間にわたり行われた過酷な最終ラウンドの結果、ファン・ビューレンが同国人のショトーストとの接戦を制して優勝した。

 マクラーレンのエグゼクティブディレクターであるザック・ブラウンは、「まずルディに私から祝福を贈りたい。彼は勝つという気概と決意、そしてその能力を見せてくれた」と述べた

2003年にオランダのカート選手権で優勝しながらも、10代の頃に資金不足からレース活動の継続を断念したファン・ビューランにとって、今回の優勝は夢の実現であるとともに、モータースポーツ界における2度目のチャンスとなった。

「この大会は僕にとって素晴らしい経験だった。今の気持ちは言葉では言い表せないよ」とファン・ビューレン。


「先週マクラーレン・テクノロジー・センターに初めて足を踏み入れた僕が、今日はマクラーレンの一番新しいスタッフとして出ていくんだと思うと、興奮してしまう」

「今回の素晴らしい機会を与えてくれた全員には、感謝しきれないほど感謝している。この場所に来て、チームの人たちに会い、優れた競技者たちと戦ってきたことは、忘れることのない体験だ」
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