ホムラよりニアがレックスと結ばれるべき100の理由 その2 恋心が芽生えた理由
【ニア】
メレフに捕えられ、狭い個室に監禁されたニアは半生を振り返っていた。

父様の望み通りにした結果、法王庁に追われ、父様も亡くなり……、アタシは孤独だった。
元々『ニア』を取り込む事に前向きだったわけじゃない、でも父様の悲しい顔を見たらとても断れなくて……
ブレイドは人と共に生きる。ドライバーとその家族が苦しんでいるのなら、それを助けてあげるのが宿命。
だから私は覚悟した。愛したドライバーを取り込み、襲名し『ニア』として生きた証を受け継ぐ事を。
なのに全部無駄だった。
父様は死に、人間に追われ、アタシを知る物はもう誰一人いない。
『ニア』として生きた所で所で何一つ報われなかった、意味がなかった。
アタシって何なの?! 何の為に生れてきたの?!
マンイーターになって芽生えた能力は皮肉にも「治癒」
能力を授かった時には大切な人は皆死んでいて、今は能力を行使したい相手すらいない。
それどころか自分自身が早く消えてしまえばいいと思っている。
アタシの存在って何? 神様はなんでこんな能力を授けたの?
居場所が欲しい…、ただそれだけが望みなのに……。
だから前回捕まった時、シンが助けてくれた時は嬉しかったなぁ……。
イーラが反社会的な組織であるのは知っている。でも居場所があるなら、例えそれが依存だとしても……、今よりはずっとまし。
シンはアタシにとっての希望、憧れだった。彼に生きる意味を託してもいいと思った。
なのにイーラを裏切ったアタシはまた独りこの監房に戻ってきてしまった。
今度こそアタシを助けてくれる人はいないだろう。
一時の感情で、出会って間もない少年を助ける事に本当に意味があったのだろうか……。
何一つ叶わない無様な人生……。この狭い監獄が、アタシの人生の終着点……。
その時、扉越しに大きな破壊音が聞こえてきた。
「俺だって!」「やらせるかよ!」
どうやら外で兵士が何者かと交戦しているようだ。
「シン……」自然と呟いていた。
胸が高鳴る、シンがアタシを助けに来てくれた。
裏切ったアタシをシンはまだ見捨てていなかったんだ!
兵士たちの声が途絶え、扉が開いた。
「大丈夫か?! ニア! 」
そう言って手を差し伸べたのはレックスだった。

【ホムラ】
本編通してレックスに恋愛的なアプローチほぼ一切なし
恋愛的に好きなのか、母親として大事に思っているのかすら不明のままEDへ
※よく言われる墓のキズナトークはレックスとセイリュウが勝手に盛り上がってるだけでホムラの意思は汲んでいない
レックスの好意に気付いていながらも曖昧な態度を一貫している所から考察するに
彼に対しての恋愛感情は希薄であるというのが有識者の見解だ。
ホムラにとってレックスは息子のような存在。
であるにも関わらず楽園へ連れていく為にレックスを誑かし、恋愛感情がない事を明かさずニアを苛み続けた彼女は本作の黒幕である。