ホムラよりニアがレックスと結ばれるべき100の理由 その1 出会い編

【ニア】
・偏執狂の父により心臓を移植を強制されマンイーター化させられたニア。
 その後家族は死に絶え、孤独なニアは長らく法王庁からの逃避行を余儀なくされる。
 優しい心を持つ彼女が犯罪集団に加担するまで追い詰められ、そこを自分の居場所と語る程にまで落ちぶれたのは
 惨憺たる過去の賜物に起因しており、誰も彼女を責める事など出来ないだろう。
 実際彼女はエルピス霊洞で「そこから先は辛い話になるなぁ・・・」と声を詰まらせ当時の心境を語っている。
 そんな彼女がイーラの活動と己の行く先に疑問を感じ始めた時に現れた少年、それがレックスだった。
 彼女にとっては彼は光だった。性格の相性も良くすぐに意気投合した二人。
 気の合う友達として彼に惹かれたニアの足は自然と見張り台の上のレックスへと向かっていた。
 酔っ払いの相手は嫌いだ、そんな言い訳をこしらえておけば気恥ずかしさも誤魔化せるだろう。
 「人類の為に楽園を見つけたい」純真無垢に語るその瞳は今の彼女にとってあまりにも眩しかった。
 忘れてた感覚、人間が全員自分迫害しようとしてるわけではない、そんな当たり前の感覚をレックスと話している内に取り戻しかけていた。
 そんなレックスに感じた可能性、それはシンの一太刀によってあっけなく霧散する。
 目の前で殺害されたレックス。
 自分の力を使えば助ける事もできたかもしれない。
 だけどシンたちの前でそんな事をすれば当然咎められる。
 久々に打ち解ける事のできた少年を、彼女は「イーラ」に縛られて見殺しにした。
 罪のない少年の命より、イーラでの自分の立ち位置を優先させたのだ。
 私がいたい場所はこんな場所ではない・・・、レックスを見殺しにした罪悪感が膨れ上がり心を締め付ける。
 茫漠とした頭でただメツについて歩くニアの足取りはおぼつかず、頭は絶望に支配されていた。
 そんな矢先、奇跡が起った。死んだはずのレックスが赤髪の少女と共に復活を遂げたのだ。
 イーラとレックス、どっちを優先させるかなんて決まりきっている。
 この奇跡を無駄にする手はない、もう後悔はしたくない!
 「ビャッコ!」彼女の身体は無意識にレックスと戦うメツに攻撃を仕掛けていた。

【ホムラ】
 世界壊し過ぎたからばっくれて寝逃げこいてたらなんかシンたちが起こしに来た。
 とりあえず目の前で都合のいい奴が死んでるからコイツ利用して楽園目指そw
 楽園にいく理由はなんか色々だるいから父様に私の存在抹消してもらう事なんだけど
 それ言ったらレックス楽園行きたがらないから最後まで内緒にしとこw
 シンたちの事とか自分の正体とかもレックスに話すとややこしくなりそうだから全部隠しとこw
 楽園なんてとっくに滅んでるけど、緑溢れる草原見せときゃこんなガキんちょすぐ騙されるっしょwww
 ※証拠としてホムラはレックスに自分の事を一切話そうとしません。
  一方のニアは正体を明かす恐怖を克服し、自らの過去、自分の正体全てをレックスに曝け出します)