>>6の続き

でち公どもに気づかれることなく包囲した浄化部隊は
次の段階に移ることにしたようだ。
先ほどでち公の首を切った隊員が再び背後からでち公に近づいていく。
そして、前方の茂みにいる隊長が手で合図を送ると
持っていた血染めのナイフをでち公の背中に思いきり突き刺した。
「でっちゃああああああああ!でぎゃああああああ!」
背中を刺されたでち公が叫ぶと他のでち公が振り返り、いったい何が起きたのか
理解できずに硬直する。
その瞬間を逃さずに、隠れていた隊員たちが一斉に周囲の草むらから飛び出して
でち公に襲い掛かる。

あるでち公は顔面を警棒で殴られてひっくり返った。
またあるでち公は両足を拳銃で撃たれて地面に倒れ、別のでち公は
慌てて逃げようとして足がもつれて転び、それでも這って逃げようとしたが
足にサーベルを刺されて情けない悲鳴を上げた。

ナイフで刺されたでち公はうつぶせで寝たままピクリとも動かないが、
他のでち公はそれぞれけがを負いながらも、自分たちを囲む浄化部隊を見上げてガタガタと震えている。
浄化部隊の隊長はでち公どもの不細工な顔に恐怖の色を浮かべた姿を満足そうに見渡すと口を開いた
「いいかゴッパども、今から我々の質問に答えろ。満足できる返答があれば
命だけは助けてやることも考えないではない。だが、もし下らない返事をしたり抵抗するようなら……」
隊長は背中にナイフを生やした動かないでち公を目線で示す。
その表情を見たでち公どもは「でちゃあ……でちゃあ……」と泣きながら震えるだけだった。