奥多摩の釣りで気をつけるべきは川底の石にコケが多く、また大きな底石が少ないので底波の勢いが強いということ。つまり川渡りでコケやすい。だから杖(ウェーディングスタッフ)があると非常に心強い。シューズは定番のフェルト底がいい。

解禁直後の放流魚狩りをやる場合は別だが、奥多摩のいろはを覚えたいなら軍畑から御岳にかけてをオススメしたい。理由は両岸に遊歩道が整備されていて入渓できる場所が非常に多く渓相も素晴らしいから。山歩きの人も多いため万が一事故になっても助かる確率は高い。

フリークライマーとカヤックが多いのが難点だがそれ故に釣り人が寄り付かず、大物の魚影が最も多いエリアの一つ。魚も毎日通るせいで思ったほどカヤックを気にしていないし水深が十分にあるんで底を探れば魚はちゃんと釣れる。

ここで本流の基礎を学んでから他のエリアに手を伸ばすといいが、鳩ノ巣渓谷、白丸バックウォーター、白髭大岩など奥多摩湖に近い本流は危険度が高いので装備は完璧に。奥多摩は意外と危険な川で事故も多い。

唐松谷とかガチの沢登りが必要な場所も結構あるんでそういうところには絶対に1人ではいかない事。あそこらへんはマジで遭難してもおかしくない。

あとは奥多摩に限らないけどダム湖の下流である以上、放水による水位変化があるんで釣りも安全面で様々な影響を受ける。

ルアー選択に関しては一般的なチョイスとそこまで差はないが、スレがキツイ釣り場なんで小さめのルアーが効きやすいと感じる。レンジコントロールがきちんとできる範囲で小さいものを使いたい。