残念な事に、フライをやる人の大半は、全く西洋かぶれで凝り固まってしまい、渓流のヤマメ釣りを自ら難しくしてしまっている人が実に多い様に思う。
理論だけは色々知っているが、実戦がともなわないから釣り場に行ってもなかなかヤマメが釣れてくれないのである。

西洋の正統派の理論にこだわったり、キャスティング能力だけに拘るのも結構だが、要はヤマメが釣れないのなら、そんなものは意味がないのだ。
ニッポンの渓流、とりわけヤマメにはそれに見合った独特の釣り方、理論があって然るべきである。

例えばニンフの釣りでは、シュートの時、綺麗にフライをターンオーバーさせないで、わざとフニャフニャとさせて着水させる様なニッポンのヤマメ釣りにピッタンコなフライフィッシングが完成しようとしているのだが、それを真に理解している人は、非常に少ない

やはり子供の頃から竹竿握りしめて毎日川遊びをしてた世代と大人になってから魚釣りを始めた世代とでは
ヒラメキや脳の柔軟性、野性の勘は決定的に違うのだろう。