●爬虫類のような顔つきになる原因●

自己愛が強く出ている人は、自分が自分で無くなりそうな不安から、
対人場面で自分の存在を誇張するようになり、周囲に溶け込み、巧みに操作して、
他者に認められようと努力し、不当に相手を利用します。

また、彼らは、日常生活において、あたかも正常であるかのように
表面上を取り繕いますが、軽いストレス刺激にさえ、脳の扁桃体という部分は、
迫りくる緊急事態として察知します。そして、動物的で反射的に危険を感じて、
警戒レベルが上がると、ストレスホルモンが副腎から多量に分泌され、
体中の細胞は「力を見せつけてやれと…」指令を受けます。

ストレスホルモンが常に高い状態にあると、体は硬直していき、自分をどうにかして
守ろうとするため、目や頭、首、顎、肩、腕、足は特定の方向に向いて、
闘争・逃走反応に移る準備をします。脳はサバイバル状態になっていき、
気配や物音、視線、臭い等に過敏になり、目の前にあるものが敵か味方か、
好きか嫌いかを頭の中で評価していきます。

そして、自分の気分を高めるために、興味のある刺激には接近しますが、
嫌悪する刺激に対しては回避するか、排除するか、闘うようになります。

また、できる限り、不快なもの（周囲の雑音、予想外の出来事、恥をかくこと、
過去のエピソード、不純物など）を無くしたいので、人に良く思われようとしたり、
自分の思い通りにできる空間を作ります。