小型原子炉の開発競争が熱を帯びている。小型原子炉は既存の原子力発電と同様に温室効
果ガスである二酸化炭素(CO2)を排出しない上、安全性や経済性の面でも優れている
とされる。
小型原子炉は、小型モジュール炉(SMR=スモール・モジュラー・リアクター)とも呼
ばれる。既存の原発で主流の軽水炉は大型化が進み、1基当たりの出力が100万キロワ
ット以上が主流なのに対し、数万〜数十万キロワットと小さいが、原子炉の容積に対する
表面積が大きく、原子炉を冷却しやすいのが特徴だ。
実用化に向けて、日本を含む各国の企業が開発に取り組んでいる。日立製作所は、米ゼネ
ラル・エレクトリック(GE)との合弁会社「日立GEニュークリア・エナジー」(茨城
県日立市)で出力30万キロワットの小型原子炉を開発中。北米で2030年ごろの実用
化を目指している。「異常時でも外部電源と運転操作を必要とせずに炉心を冷却できる」
(日立)のが特徴で、原子炉を地中に埋めるため、より冷やしやすく、テロからの防護に
も優れているという。

エネルギーの完全自給ができれば怖いものなしw