>>516 つづく


さて、私などは、このジラールを、
ある部分継承してるんですよ。

あの、>>503に書いたジラールの著書の中に例えば、

『身代りの山羊』
『文化の起源 ― 人類と十字架』

などという本がありますけど、
「この身代わりの山羊」とか「十字架」とか、
こういうのは、もちろん、キリストのことなんですね。

つまり、キリスト、つまり、神様を「大前提」にしてるわけですよ。
「神様による世界の構造」ということですね。


で、ポストモダンというのは、
そんなものは全く認めたくないわけで、
「上(神)も下もない」というところから始まってるわけですよ。

で、それを言っちゃうと、
最後は「すべて幻想だ」になるしかなくて、
例えば2010年代のハラリみたいに、
「『サピエンス全史』買ってください、価格は2000円なり。」
みたいになっちゃうわけですよね。

(つづく)